この本はタイトルがわかりやすいんで、目次を見ていただけば、まぁだいたいの内容はわかるっていう親切なつくりになっています。
その目次は…。
(1)笑顔の絶えない人…となっています。
(2)常に感謝の気持ちを忘れない人
(3)みんなの喜ぶ顔が見たい人
(4)いつも前向きに生きている人
(5)自分の仕事に「誇り」を持っている人
(6)「けじめ」を大切にする人
(7)喧嘩が起こるとすぐに止めようとする人
(8)物事をはっきりと言わない人
(9)「おれ、バカだから」と言う人
(10)「わが人生に悔いはない」と思っている人
つまりこの10種類が中島先生の「嫌いな人びと」ってわけです。
ふだんから「誰にでも好かれる人」が大嫌いっていうのを広言している僕です。
この本の目次の人っていうのは誰にでも好かれる人を並べたショーウィンドウの説明書きのタイトルみたいなものなんで、僕もだいたいは嫌い。
だから買って読むわけなんですけどね。
同好の士(?)を見つけたい。
でも、なかには(5)自分の仕事に「誇り」を持っている人…なんていう僕の嫌いじゃない人も含まれています。
ですけど、この(5)の本文を読むと書き出しから…。
“正確に言うと、私は自分の仕事に、普通程度に誇りをもっている人が嫌いなのではなく、自分の仕事にセンチメンタルな生きがいと愛着をもっている人、しかもそれに何の自己反省も加えていない人に漠然とした違和感プラス反感を覚えるのです。だから「誇り」と括弧に入れたわけです”…と説明されています。
僕も「あっ、それなら嫌い」となります。
僕がこの本を買った理由のひとつは僕はどうして「誰にでも好かれる人」が嫌いなんだろ、という疑問を解き明かしたいということがありました。