2015-12-25

なぜ僕は「誰にでも好かれる人」が嫌いなのか。

元電気通信大学教授で、哲学者の中島義道(なかじま・よしみち)さんがお書きになった『私の嫌いな10の人びと』(新潮文庫)って本を読みました。

この本はタイトルがわかりやすいんで、目次を見ていただけば、まぁだいたいの内容はわかるっていう親切なつくりになっています。

その目次は…。
(1)笑顔の絶えない人
(2)常に感謝の気持ちを忘れない人
(3)みんなの喜ぶ顔が見たい人
(4)いつも前向きに生きている人
(5)自分の仕事に「誇り」を持っている人
(6)「けじめ」を大切にする人
(7)喧嘩が起こるとすぐに止めようとする人
(8)物事をはっきりと言わない人
(9)「おれ、バカだから」と言う人
(10)「わが人生に悔いはない」と思っている人
…となっています。
つまりこの10種類が中島先生の「嫌いな人びと」ってわけです。
ふだんから「誰にでも好かれる人」が大嫌いっていうのを広言している僕です。
この本の目次の人っていうのは誰にでも好かれる人を並べたショーウィンドウの説明書きのタイトルみたいなものなんで、僕もだいたいは嫌い。
だから買って読むわけなんですけどね。
同好の士(?)を見つけたい。

でも、なかには(5)自分の仕事に「誇り」を持っている人…なんていう僕の嫌いじゃない人も含まれています。
ですけど、この(5)の本文を読むと書き出しから…。
“正確に言うと、私は自分の仕事に、普通程度に誇りをもっている人が嫌いなのではなく、自分の仕事にセンチメンタルな生きがいと愛着をもっている人、しかもそれに何の自己反省も加えていない人に漠然とした違和感プラス反感を覚えるのです。だから「誇り」と括弧に入れたわけです”
…と説明されています。
僕も「あっ、それなら嫌い」となります。

僕がこの本を買った理由のひとつは僕はどうして「誰にでも好かれる人」が嫌いなんだろ、という疑問を解き明かしたいということがありました。

2015-12-19

タイガーマスクになってみた。

年末なんで伊達直人みたいに、恵まれない子供たちに寄付するというわけじゃないんですけど、
タイガーマスクのラバーマスクをamazonでゲット。
自分へのクリスマスプレゼントっす。
決して衝動買いぢゃないです。
千日前の道具屋筋の近くにあるパーティグッズの店のショーウィンドウに同じ商品があって、
もう4,5年前から欲しかったんです、だって寅年だもの…。
でも何に使うねん…ということで、
見送っていたんですけど、
30年と半年つとめた会社を退職して、
自分にご苦労さんのプレゼントもしてなかった…という理屈をつけてポチリました。
バッタもんぢゃないです。
「日本製」で、
ちゃんと「(C)梶原一騎・辻なおき/講談社・東映アニメーション」の正規品「タイガーマスク」です。

何に使うかはこれから考えます。

ヒゲもついてます


2015-12-18

みうらじゅんの『「ない仕事」の作り方』に学ぶ

リモートワークっていう仕事の仕方があって、
場所や時間の制約から解放されて働くことのようです。

もう死語…というか、イケてない自称クリエイターを嗤(わら)う差別語的な扱いになった観もある「ノマド」ワークも、その一種なのかしらん。
とはいえ、リモートワークだって「ノマド」と同じ道をたどる可能性は否定できません。
リモートワークは一般用語だと言っても「派遣社員」の例もありますからね。
一時はテレビドラマのタイトルにもなる勢いだったのに…。

安泰な仕事なし

リモートワークっていっても企業や組織側から見て、光熱費や事務用品が自前で、通勤手当(交通費)を払わなくていい低コストの働き手にされるんならば、主婦の内職と一緒なわけです。

2015-11-30

大きいヒツジに目からウロコが…。

凡庸なせいなのだろうけど、目からウロコが落ちることが多いです。

目はもう完全にサカナと違うやろか、と感心するほどで…。

今朝も、もうポロポロポロ落ちまくりました。

日本経済新聞(2015年11月30日付朝刊)で洋画家の絹谷幸二さんが執筆してらっしゃる「私の履歴書」に、こうありました。
「『美』という字は、羊が大きいと書く。羊の毛、肉や乳は、人を凍えから救い、生存を保証してくれる。美しいものとは、何より命を守ってくれるものなのである」
知ってましたか? 僕は全然知りませんでした。


僕は大学の「美学及芸術学専攻」というところを卒業しているので講義で聴いたかもしれないけれど、全く憶えていません。まぁ習ったことは大概わすれたので不思議はないのですが…。

「命を守ってくれるもの」という表現も比喩ではありません。

2015-11-28

『ニュー・トロンボーン』はジャケットだけでも若者に贈りたい

前回(2015年11月27日)に続いて今回もカーティス・フラーのアルバムです。

1957年に録音された『ニュー・トロンボーン(NEW TROMBONE)』はフラーのリーダーデビュー作。

ハード・バップの最盛期に登場し、その前のビ・バップ時代云々という講釈は専門家に任せておいて…。何よりジャケットがいいですね。

田舎の駅のホームに立つ楽器ケースを持つフラー…。いかにもこれからジャズシーンに向かっていくぜ!って感じがなんともいえず、これから新しい世界での活躍をめざす若者に、このジャケット写真でもプレゼントしたくなるほどです。もらったほうは別に嬉しくないような気もしますけれどね、中に餞別でもはさんでおけば受け取ってはくれるでしょう。
フラーは1934年生まれで、今も(たぶん)現役でライブを続けているはず。

2015-11-27

『ブルースエット』は、どこが「女」なのか。

「でもとにかく、A面の一曲めに『ファイブスポット・アフターダーク』っていう曲が入っていて、これが ひしひし ・・・・ といいんだ。トロンボーンを吹いてるのがカーティス・フラーだ。初めて聴いたとき、両方の目からうろこがぽろぽろ落ちるような気がしたね。そうだ、これが僕の楽器だって思った」=村上春樹著『アフターダーク』(講談社文庫)
僕は「トロンボーン奏者が出てくる村上春樹の小説がある」と聞いて『アフターダーク』を読みました。

トロンボーンを始めた直後ですから2006年の10月くらいだったはずです。で、『ファイブスポット・アフターダーク』が収録されている『ブルースエット』を買いました。もちろんレコードではなくてCDなのでA面もB面もありません。


目からうろこが…というようなことはなくて、出だしのベニー・ゴルソンのテナーサックスと、トロンボーンの音の区別がつかなかったくらいの時期でした。

2015-11-26

吉田さんはヒツジだけどトラみたいです。

吉田羊(よしだ・よう)さんっていう女優さんがいらっしゃいますよね。
「ポカリスエット」や「サッポロ一番 グリーンプレミアム0」、ダイハツ「ムーヴ」、住友生命保険1UP」とか…他にもあったと思うけど、今年になってCMでの露出が目立つような気がします。

で、この方って「羊」って名前だから、たぶん干支は未(ひつじ)なんだろうなぁ、ってググったら、最初のページの右側に画像やら、ウィキペディアへの記述らしきものが出てきて、
「本名、吉田 羊右子」なんて表示されてました。
本名にも「羊」が入ってるんで、もう未年に間違いないと確信したけど、その下に…。

「生年月日: 1974年2月3日 (41歳)」とあります=画像参照。


えっ!「寅やん。僕と同じやん(もちろん僕が一回り上です。念のため)」と、勝手に親近感を覚えましてね、

そのままウィキペディアをクリックしましたよ。

そしたら、

2015-11-25

『日本一「ふざけた」会社のギリギリセーフな仕事術』の著者にお詫びしたい。

きのう(2015年11月24日)に、このブログに書いた『リーダーズ英和辞典 第3版』をAmazonで買ったときのポイントを使って中古本を実質0円でゲットしたしたのが、この本。

『日本一「ふざけた」会社のギリギリセーフな仕事術』(中公新書ラクレ)です。

書名にも入っている『日本一「ふざけた」会社』と呼ばれるプロモーション会社「バーグハンバーグバーグ」社長のシモダテツヤさんの著書です。

正直のところ読んだらガッカリしそうな予感があったので、中古かつポイント充当…つまりタダやからええか…ってことで入手したんです。

でもその懸念はいい意味で裏切られ中古かつ実質0円は著者に失礼だったな、と反省するほど参考になりました。

まず株式会社paperboy&co.の創業者で昨年(2014年)の東京都知事選に立候補して(僕を含めて)一部からものすごく注目された家入一真さんと著者との対談は秀逸です。

家入さんの「僕、Vネックしか着ないんだよね。Vだと首が長く見えるんだよ」という話は、「首がない」と言われることがある僕には貴重な情報となりました。これからはVネック!って誓いましたもん。

2015-11-24

『リーダーズ英和辞典 第3版』は老化にやさしい

もっと早く手に入れておけばよかった。
…と自分の優柔不断を攻めました。
『リーダーズ英和辞典 第3版』の話です。

村上春樹との共著『翻訳夜話』(文春新書)もある翻訳家の柴田元幸・元東大教授が「今回の改訂で、日本最強の英和辞典としての地位はますます揺るぎないものになった」と絶賛するのも大げさじゃないと感心しています。

評価が高い辞書だと知ったのが3、4年ほど前、当時、英語の勉強を再開しはじめたばかりの僕は「買おうかな」と思ったんですけど、まもなく「全面改訂版」が出るらしいというのを知って待っていたんですけど、いざ、2012年の夏に実際に「第3版」が出たときは「今さら紙の辞書に1万円(税抜き)もなあ…」と考えて保留していました。

でも、新聞社を辞めてから仕事で英語に接する機会が増えて、これまで持っていた紙の辞書やら電子辞書、ウェブ上の無料の辞書サイトなんかを利用してたんです。

実のところ、それでそんなに不便だという自覚はなかったんですが、たまたまAmazonで柴田・元教授の「『使える辞典』としての有用性は依然群を抜いている。今回の改訂で、日本最強の…」という「推薦のことば」を読んだら、とても役に立ちそうな気がして注文してしまいました。衝動買いに近いです。

で、届いたのが今月11日。

とにかく感激したのは、見出し語の見やすさです。

2015-11-23

虎の耳の謎。

きのう少彦名神社(大阪市中央区道修町)の「神農祭」に行ったことをブログに書いたのに、新しくいただいた「五葉笹に付けた張子の虎」の写真をアップロードするのを忘れてました。一日で、笹の葉がけっこう萎(しお)れてます。


それはさておき最近、気になっているのは、この張子の虎の耳です。正面から見える耳介の部分ですけど、赤いですよね。

実際の虎はどうなのか…。

高解像度のフリー写真[PHOTO STOCKER]」から虎の画像をいただきましたけど、赤くないです。

2015-11-22

大阪W選と張子の虎

「十日戎」で始まる大阪の一年の祭りをしめくくることから「とめの祭り」ともいわれるという「神農祭(しんのさい)」に行ってきました。

日本の薬祖神「少彦名命(すくなひこなのみこと)」とともに、中国医薬の祖神「神農炎帝(しんのうえんてい)」をお祀りしているところから「神農さん」で親しまれている少彦名神社(大阪市中央区道修町)の例大祭で、毎年11月22、23の両日に行われています。

この「神農祭」の…というか、神社のシンボルともなっているのが張子の虎です。

詳細を知りたい方は同神社のサイトでみてください。

とにかくトラ年生まれなので阪神タイガースを応援してきた僕としては自分のためにあるような…と勝手に思っている…神社でして、神農祭にはここのところ、おまいりさせてもらっておりまして、張子の虎のついた五葉笹を毎年いただいています。

ちなみに僕は張子の虎がついた笹だと思っていたのですが、同神社のサイトによると、これは「五葉笹に付けた張子の虎」だそうで、虎がメーンのようです。

本日2015年11月22日は大阪府知事選挙と大阪市長選挙のダブル選挙の投票日。大事な時期の重要な選挙のはずなのに、何だかよくわからない不毛な選挙という印象ですけど、大阪府民である僕も投票を済ませ、去年いただいた笹…じゃなくて張子の虎を持って「神農さん」へ向かいました。


大阪市営地下鉄堺筋線・北浜駅から地上に出ると、神社の前からできた行列が堺筋をはさんで東から西に続いています。

2015-11-19

エキスポシティに行ってきた。

「なぜ、あなたはエベレストに登りたいのか」と質問されて「そこにエベレストがあるから」と答えた登山家がいましたよね。ジョージ・マロリーでしたっけ。まぁ僕のきょうの気持ちはそんな感じかもしれません。

「そこにエキスポシティがあるから」…というわけで本日2015年11月19日にグランドオープンした大阪・千里の新名所を探索してきました。

僕の住処から直線距離で約2・5キロ。歩いて行ってきましたよ。「万博オールパスポート」っていう万博記念公園の日本庭園や自然文化園にフリーで入れる年間パスを持ってるんで、公園を突き抜ける格好で突進しました。


…で、北側に太陽の塔がこんな感じで見えるところから振り返ると…こんな風景です。
クレーンなんかが見えてまだ工事中って感じですけど…。もちろん、オープンしていました。もっとごった返しているのかなと思ったら、予想したほどでもなかったです…入り口は…。

2015-11-18

中心のない生命体としての吉本興業

産経新聞大阪本社情報サイト「産経関西」も完全に閉鎖されたようなので、自分で書いて掲出していた『吉本興業の正体』(増田晶文著/草思社文庫)の紹介記事をもとにブログ用に書きなおしてみた。今後の吉本興業の動きにはとても興味があるので、現時点での自分用の目印を作っておきたいというのが動機である。著作権上は問題がないと判断している。

…というわけで。

「○○の正体」と銘打ったタイトルは、本や雑誌、そしてTV番組では「○○の秘密」や「○○の裏技」に匹敵するくらい、珍しくない。

で、読んで「どこが正体やねん!」と腑に落ちない思いをしたことも、また、珍しくない……はずだ。(「裏技」には感心することがあるけどね)

それが記憶や偏見に基づいた“正体本”への評価だった。

この本もまた、その類(たぐい)だろうと思っていた。何しろ素材があの「吉本」である。まず、お笑いや演芸という掴みどころがなく、時代の流れに影響されやすい“商品”を扱う会社に「正体もへったくれもないやろ…」という先入観があった。だから結局は「正体のわからない会社でした」という“オチ”で当然だと考えていた。

「○○の正体」という場合、「○○」にあたる対象が清く正しく高潔であればあるほど、「正体」とのギャップの大きさでインパクトが増幅される。そのうえ、最近は清純に見えるアイドルが実は元ヤンキーで…くらいのギャップではほとんどインパクトはない。なのに、その正体を暴かれる対象が「吉本興業」。ちょっとやそっと「エゲツナ~」(岡八郎さんを思い出して読んでください)な“素顔”が見えても驚かない…というのは少なくとも関西で生まれ育った人間のフツーの感覚である。

しかし、違った。

2015-10-29

いくつに見える?

桂枝雀(1939~1999年)の人気の演目のなかで代表格のひとつといえば「代書」です。異論があるかもしれませんが、そういうことにさせてください。

履歴書をつくってもらうために代書屋に来た松本留五郎が“主人公”です。

生年月日を言ってください、と言われたら「セーネンガッピ」と言ってしまうような人物ですから埒(らち)が明きません。

代書屋が「一体お幾つですねん?」と聞くと自信満々で「26です」と答えるのですが、代書屋は怪訝(けげん)な顔で「どう見ても40過ぎてまっせ」。だいたい、ここで客席からは笑いが起こりますね。

留五郎が、親父が死ぬ間際に、そう教えてくれたと言い張ると、小さめの笑い声が上がり、代書屋が「親父さん、いつ死なはったんです?」と聞くと「さあ、今朝もそれ、嬶(かか)と話することだっせ。『早いもんやなあ、おい、親父が死んでもう20年になるでェ』言うて」で大爆笑というような噺です。

年齡といえば、記者時代に取材で困ったことが何度もありました。日本の新聞って、だいたい取材相手の年齡を入れるんですね。芸能人なんかで公表していない場合や、ご覧になるとわかりますけど、政局、海外の政治経済のニュースなんかは別にして、だいたい年齡は入ってます。プロスポーツ選手の年齡をいちいち入れているのなんて日本くらいかもしれません。

駆け出しのころ、イベント取材なんかでコメントを取った来場者の年齡を聞き忘れてデスクに怒られた経験を持つ記者は少なくないはず。

2015-10-20

退職後に変わったこと(3)「嘘」について…

「嘘も方便」っていうのは真理なのかもしれないけれど、危険な言葉だと思います。

「思想」や「主義」「理想」「信仰」にもとづく結果に至るためには「嘘」をついてもかまわない…なんていう考えは、その最たるものだ、と、僕は信じています。

それを前置きにして僕の経験を語ってみます。

駆け出し記者時代のことです。支局で先輩ふたりが言い争っていました。

特ダネ・独自ダネを掴んでキャップやデスクに報告するときに、そのネタ元も伝えるべきかどうか…。

ひとりは、伝えるべきだ、という意見です。
そうでないと、それを紙面化するかどうか判断ができない場合があるし、ネタ元を直属の上司に明らかにするのは当たり前だ、という主張でした。

一方は、社内から社外にネタ元がバレる恐れがあるので、報告するすべきではない…と反論していました。

その議論は、さまざまな具体的な事例も交えて延々と続いて、当然のことながら結論は出ませんでした。

両方の意見はもっともです。
で、僕はどうしたか…。

2015-10-19

資源ゴミと重税感

僕の住処では毎月第2と第4火曜が資源ゴミの収集日になっています。
このゴミ出しは僕の役目なんですけどね。
第5の火曜日がある月をまたぐ場合、
資源ゴミの収集の間隔が3週間もあいてしまうことになります。
そうすると、
ビールの空き缶の量がすごいですね。
適当に潰して小さくはしているのに、
容量45リットルのポリ袋に入りきらないことがある。
ビールを飲んだ罰に税金を払っている実感を覚えますね。

新聞各紙によると、
政府はビール類の酒税額を350ミリリットル缶で約55円にそろえる案について、平成27年度税制改正大綱では見直しは見送ったそうで、
改革の方向性だけを示して来年夏に具体案をまとめるようです。

もう、いっそのこと0円にしてくれれば助かるんですけどね。
そうは役人は許してくれない。

現在、350ミリリットル缶当たりの酒税額はビール77円、発泡酒47円、第3のビール28円だそうです。

これが小売価格に含まれて、
そこにさらに消費税がかかるっていうんですから、
税金にさらに税金がかかっているようなものです。

2015-10-12

秋の夜長のネコ

秋の夜長ですね。
夜行性のネコは時間を持て余して、
真夜中も寝ていますけど、
昼間も宵の口も寝ています。
…というわけで、
行動時間に備えて寝ている雷蔵くん(ネコ、サバトラ、♂、3歳、愛称:雷ちゃん)と球太郎くん(ネコ、シロキジ、♂、1歳、愛称:Qちゃん)にカメラ(キヤノンPowerShotA1400)を向けてみました。

キャットタワーのてっぺんにいたQちゃんは…
「何やねんな。いきなり、不細工に映ってしまうやろ!」と不機嫌です。

で、まぎれもなくアゴの肉がたるんで不細工です。
「寝起きドッキリか?」みたいな感じで迷惑そうでした。

2015年10月12日

2015-10-09

退職後に変わったこと(2)

きょうは10月9日ですから、
退職して9日目です。
…というわけで変わったことシリーズの2回目です。
実はまだ実感がないというか、
やめる前とやっていることが、そんなに変わらない気がするんで、
気分的には大きな変化はなし…。
起きる時間というか、
雷蔵くん(ネコ、サバトラ、♂、3歳)と球太郎くん(ネコ、シロキジ、♂、1歳、愛称:Qちゃん)に起こされる時間もだいたい午前5時前後なので変わりなし。
ただ、家で仕事をすることが多いので、
平日に、ほとんど外で飲まなくなりました。
数えてみたら週に2~3回は会社の帰りに軽く呑みに行っていたのに辞めてからは、きのう(8日)が初めて。
梅田に出る用事があったので、
ご無沙汰している店の暖簾をくぐったら、
「生きてたの?」と言われました。

この間まで使っていた二つ折り財布。確か東日本大震災の年(2011年)の誕生日に買ったから4年くらい使いました。グリーンです

2015-10-04

退職後に変わったこと(1)

産経新聞社を退職して、
きょう(2015年10月4日)で4日目です。
まだ、あんまり変わったことはないのですけど、
またスマホを使い始めました。

以前「iPhone(アイフォーン)3GS」とガラケーの併用をしていたこともあったけど、
仕事の利便性の関係で、
iPhpneがiPad、ASUS(エイスース)のアンドロイドタブレット、SurfacePro3(サーフェスプロスリー)に変わってきていました。
通信はポケットWi-Fiを介していたのですが、
やはり使うたびにスイッチをONにするのが面倒なこともありましたし、
カバンに入れて

持って歩くにはタブレットも少々重いときがあります。
身軽にするためにネットやメールチェック用のスマホを探していて見つけたのがTUTAYA(ツタヤ)の「TONE」です。
裏(?)はこんな感じ

2015-10-02

退社に当たっての悩み

写真(1)
新聞社を辞める前に悩んだことがいくつかありました。
そのなかでも大きな比重を占めたのが「メモ」問題です。
もちろん、某国の陰謀を記した極秘メモを扱いをどうするか、
といったことではなくて、
ふだん取材のときに「腹へった」とか「○○さんはカツラ」とか「へのへのもへじ」とか書いていたメモです。

ノートを使う場合が多いんですけど、
歩きながら聞いている話を記録したり、
「あしたのランチはインデアンカレー。ごはんとピクルス大盛り、生卵つき」「テッペンハゲタカ!」などといった急に思いついたことを書いたりするのにはやはりサイズの小さいのが便利です。
そんな用途に、
僕が就職して使い続けてきたのが、
「大福帳」とも言われる会社支給のメモです=写真(1)。

2015-10-01

30年勤めた産経新聞社を離れまして

2015年9月30日、大阪市浪速区
節目とも言えますから、
とりあえず書いておく必要があるような気がします。
昨日(2015年9月30日)をもって、
1985年4月以来、30年6カ月にわたって在籍した産経新聞社から退職しました。
本日(同年10月1日)からの詳細は後日に譲るとして、
第2の社会人生活のスタートはなかなか気が引き締まる思いでしたよ、はい。
緊張感なのか、
集中力が増したのか…。
燃えるゴミを出すのを忘れるし、
昼ごはんさえ食べるのを忘れてました。

2015-09-04

「助走」と「準備」を混同していた

「安定」のためにスタビライザーを買いました。映像撮影ためで、人生がブレないようにするためではありません…

今月末(2015年9月30日)をもって、1985(昭和60)年4月から在籍した新聞社を離れて第2の社会人生活をスタートさせます。

今後のことは10月1日以降に書くとして、現在は有給休暇も未消化のまま残っているので、用事や仕事があるとき以外は出勤はせず、次の暮らしに備えています。和歌山の父が入院して緩和ケアを受けている状況なので泊まり込みで付き添っている母の代役のための帰省もしています。病院の個室の簡易ベッドで夜を過ごすと、神戸支局や社会部時代の泊まり勤務を思い出しますね。実際に熟睡するのは2時間くらい。その状態で朝を迎える感覚が泊まり勤務明けと似ているんです。

退職を決めたのは何時(いつ)なのかは、色々とあってまだ明言はしないけれど…それ(退職を決めた時期)以降は「離陸」のための「助走」期間のように考えていました。

でも、実際に退職が近づくと、違っていたことがわかりました。

2015-08-20

能町みね子さんという発見とリスク

ニュース記事の見出しだけを読んで、
適当に内容を判断して中身を誤解していたということはありませんか。

実は、これまでそういうことはほとんどなかったのだけど、
とうとうやってしまいました。

能町みね子さんってご存じですか。
新聞報道によると36歳だそうで、
エッセイストとしてTVなんかにも出演なさっています。
その能町さんが、
今月4日に放送放送されたTV番組「今夜くらべてみました」(日本テレビ系)で、ご自身がが「オネエタレント」のひとりとして紹介されたことに抗議した…というニュースを以前、ネットでチラッとみていたんです。

僕は能町さんが女性なのに、いわゆる「おかま」とか「ニューハーフ」などとも呼ばれる男性に間違えられたという“笑い話”だと考えていたんです。

2015-08-15

30年前の8月15日。

1985(昭和60)年8月15日の具体的な記憶はないのだけれど、
阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)にいたことは間違いない。

当時、神戸支局の“駆け出し”で、高校野球の取材をしていた。

ちょうど30年前になる。

この年の3月に大学を卒業し、
4月から新聞社に入社した。
慌ただしい年だったと思う。

2015-08-11

本日、休みます。

あんまりなことがあって、
脱力状態なので、
きょうはブログを休みます、と書いて、
姑息に連続更新をします。

しかし、生きていると、
こういうこともあるんですね。

2015-08-10

きょうから、たすき掛け。

BAGGY PORTロウ引き帆布ショルダーバッグACR-471
社会人になってから仕事では、
ずっとショルダーバッグを使い続けて、
6年ほど前からリュックに変更し、
ユニクロとDIMEのコラボや、NOMADICなど高くないものを使ってきました。
でも、
きょう(2015年8月10日)から、
またショルダーに戻しました。

一時、肩こりがひどく、
ショルダーバックで身体の左右のバランスが崩れているせいかも、と思って、
リュックに変えたら両手が空く開放感が気に入って、
ずっと使ってきました。

ところが、
リュックは
財布やカメラを取り出すのが面倒くさいのが我慢できなくなって、
やっぱりショルダーとなったわけです。

2015-08-09

剣はペンよりも弱いか。

「安保法制法案」などの問題もあって、
「8月15日」を前に「戦後70年」に関する論議や考察が重ねられています。

僕も今、昭和史や、戦争とメディアに関する本を立て続けに読んでおりまして、
咀嚼(そしゃく)して、どのように自分の知識や意見としていけば、
いいのか検討しているところです。

「何を今さら」という叱責も聞こえてくるような気がしますが、
いろんなものを読めば読むほど、
一筋縄ではいかないという思いが強くなるんです。
その半面、
読むものの幅を広げていくと、
学問的な検証などで「間違い」だと言い切っても許されるようなことを「真実」の前提として語っているような意見もあるような気がして、
人々のアタマのなかになる歴史の多様さに、
唖然としているような次第です。

一方「新聞」というメディアの一般論にしていいのか、どうかはわからないのですが、
抽象的には「大東亜戦争=太平洋戦争」に関しては、
「新聞」が「国民」を駆り立てたというのは間違いないという気はしています。
ただ、当時、どれくらい「新聞」が影響力を持っていたのかが実感として分からず、
実質的な関与の度合いが僕の想像力では心もとない部分もあります。

それに関する話ですけど、
「ペンは剣よりも強し」という言葉があります。
言論は暴力を凌駕するということで、
ジャーナリズムの「力」を示す象徴的な言葉となっています。
ですから、
ジャーナリストは言論弾圧に屈してはいけないことになっていますし、
言論が統制されるような社会は不健全だということになっていて、
たぶん、それに異議をとなえる方はいらっしゃらないだろうし、
もし、いらっしゃったとしても、極めて少数に違いありません。
僕も、そのこと自体には異議は全くありません。
ただ、歴史のなかで、

2015-08-08

Panasonic「LUMIX(ルミックス)DMC-LX100」(1)

きのう、このブログでお披露目した、
パナソニックのコンパクトデジカメ
「LUMIX(ルミックス)DMC-LX100の紹介を続けます。
これからが本編というところでしょうか。

まず、
カメラの命とも言えるレンズ周りから。

使ってないときにレンズを保護するキャップは付属品として最初から同梱されています。
ヒモをついていて
カメラの本体とつないで外してもなくさないようになってます。

付属品のレンズキャップ。ヒモは自分で付けます

しかし、
いちいち外すのは面倒だというヒトにために別売りの、
「自動開閉キャップ」があります。

2015-08-07

Panasonic「LUMIX(ルミックス)DMC-LX100」プロローグ

開封前に撮った写真。実際にこのなかに“ブツ”は入ってます

いやぁ、もうなんちゅうか。
期待というか思い入れが先行してね。
冷静になれないんです。

とうとうゲットしたんです。
パナソニックのコンパクトデジカメ
「LUMIX(ルミックス)DMC-LX100
絞りとシャッター速度が昔の一眼レフのようにアナログ式で、
4K動画が撮影できて、
現状の実売価格が7万円前後!

カメラに興味はあっても、
「アナログ」がどうのこうのと言われても、
「それが、どないしたん?」というヒトには響かないかもしれません。

でも、
僕には嬉しい!!

2015-08-06

大学教育のリスク

「俺のモノづくりはフリージャズなんだ。アドリブで客を楽しませ、アイデアをいっぱい盛り込んで発注元を喜ばせるんだ」

…というのは東京都墨田区の町工場「岡野工業」社長、岡野雅行さん(1933年~)の著書『心が折れない働き方』(青春出版社)の中の言葉です。

細野さんは穴の直径が0・08ミリの世界一細い「痛くない注射針」の量産化に成功するなどの業績で知られます。

先に引用した「フリージャズ」の下りは岡野さんは図面が描けないんで、
複雑な構造の機械も図面なしで作ってしまう、という話の一部分です。

「痛くない注射針」にしたって、
物理的に不可能とされたことを実現させてしまったわけですが、
もしかしたら、
岡野さんが図面を描きながら考えていたら、
この世界が注目した技は生まれなかったかもしれません。

2015-08-05

官僚は「豪放磊落」で「気さく」なんです

最近はどうだか、よく知らないけど、
新聞なんかで官僚なんかが昇進したときに、
その人柄を紹介する記事で、
「官僚のイメージとはかけ離れた豪放磊落な雰囲気」とか、
「これまでの経歴とは重ならない気さくな語り口」とかいった表現があったように記憶しています。
もしかしたら、
本当はないのかもしれませんけど、
僕の記憶にはあります。

なぜなら読みながら、
「よくもこんな原稿が活字になったなぁ」と思った覚えがあるからです。

2015-08-04

江戸の「手段」上方の「目的」

近所の「イオン」の特設コーナーで、
本の安売りをやってまして、
そこでDVDも置いてました。
DVD「幻の名人落語 柳家小さん(1)」っていうのがあったので、
買いました。
演題は「猫久」と「粗忽の使者」。
小さん師と、立川談志師の対談や、
談志師の解説も収録されています。

その中で談志師は、
落語の「笑わせる」というのは「手段」であって、
「目的」は人間を語ること…人情…人間の業(ごう)を語ることだとおっしゃってます。

落語っていうのは、
芸術なんだな、と思いました。

もちろん談志師の場合、その手段のレベルが高くて、
ものすごく笑わせてくださったわけですけどね。

しかし、です。
その「手段」論は江戸落語だけのものかもしれません。
もしかしたら談志師だけの思いかもしれません。
でも談志師にはお弟子さんもいらっしゃいますし、
ファンも多いので、
その「手段」と「目的」を支持される方は少なくないのだと思います。

一方、上方落語はどうでしょう。

2015-08-03

「ハコモノ」の輝きと「大阪万博」と「進歩と調和」


1970年の「大阪万博」のときは小学校2年生でした。
毎日、これでもかこれでもかというくらいTVで生中継があって、
新聞も「万博」でいっぱい。
和歌山の田舎から両親に連れられて、
会場に身を置いたとき、
メディアの中にある世界だと思っていた場所にいる自分が信じられなくて、
「本当に僕は万博の会場にいるんだろうか」と、
名状しがたい気分になったのを今もリアルに覚えています。
それはなぜか不安に似た感覚でした。

で、
ニュースサイト「産経west」によると、
“三井不動産は3日、万博記念公園(大阪府吹田市)の遊園地「エキスポランド」跡地に建設中の大型複合施設「EXPOCITY(エキスポシティ)」を今年11月19日に開業すると発表した”。

“日本最大の高さを誇る大型観覧車のほか、英語の学習施設といった体験型レジャーが充実。水族館「海遊館」(大阪市)が手掛ける新施設や映画館なども入る”

“甲子園球場約5個分にあたる約17万2千平方メートルの敷地内には中核施設として、三井不動産が運営する商業施設「ららぽーと」が開業。昭和45年に開催された大阪万博のメーンモニュメント「太陽の塔」を一望できる約1200席のフードコートや、大阪万博で人気があった各国の料理を再現した「万博食堂」が登場し、万博気分を味わえるようにした”

…とのことです。

大人げないですけど、
興奮します。
なんだか「万博」がまた来たぁ!!!みたいな気分です。

2015-08-02

自家中毒の「死角」 『大東亜戦争 敗北の本質』を読む

『大東亜戦争 敗北の本質』(ちくま新書)は、
この本のなかでも引用されている儒教・四書五経のひとつ『大学』の「心ここに在らざれば視れども見えず」という警鐘が戦前の日本軍部で生かされなかった実態をデータで証明しています。

「心ここに在らざれば…」とは、人間に見たくないものはとにかく見えないということです。

日本は米国と戦っても国力の差で勝てないという分析が戦前からあったのに、
日露戦争の勝因を背景にして醸成された「空気」のなかで1941(昭和16)年12月8日の開戦に踏み切り、
無計画さが戦時中に露呈していくなかで弥縫策と「精神論」でしのごうとした無謀さが淡々と記され、
読んでいくと唖然とさせられる箇所がいくつもあります。

著者は戦史研究家で元防衛大学校教授の杉之尾宜生(すぎのお・よしお)さんです。

2015-08-01

暴力と宗教とカネと…

早いです。
「早い」というのを客観的に表現する方法がわからないのですが、
「えっ、もう」という実感はものすごいです。
何がかというと、
きょうから8月だということがです。

8月15日で「敗戦」から70年ですけど、
もしかしたら、あっという間だったのかしれません。

現在の歴史に僕というものが参入して、
52年と10カ月ほどなんで、
もっと長い期間「戦後」を生きているヒトはどうなのか、
反対に最近、参入した若い方はどんな感じなのか、
その感覚の共有は難しいです。

「時間」は絶対的な尺度のはずなんですけど、
陸の上を走る10秒と、
水の中を泳ぐ10秒は意味が違ってくるように、
「歴史」への遠近感も個人の「立ち位置」によって、
意味が違ってくるのでしょうね。

「世界史」の教科書を読み直すと、
試験に出る重要度をあまり気にしなければ、
「歴史」のバックボーンは「戦闘」でできているような気がします。

そして、
さらに俯瞰すれば、
歴史を変えるのは、
「暴力」と「宗教」と「カネ」がまず基本的な「力」として存在して、
二次的に「政治」があって、
それぞれを「文化」と「技術」が串刺ししているように思えるのですが、いかがですか。

2015-07-31

「松下幸之助症候群」を撲滅しよう

パナソニックの創業者といえば…。
誰もが知っていると言っても過言ではない、
松下幸之助(1894~1989年)です。
ものすごく高齢の方には、
「松下電器」とか「ナショナル」と言わないと通じないかもしれないかれど、
それはさておき。

僕のような和歌山出身者にとって、
立志伝中の人物の代表でしたし、
記憶をたどると、
「立身出世」に否定的の意見を持つことが多い小学校や中学校の先生ですら、
和歌山では松下幸之助の悪口は言いにくい雰囲気があった印象が残っています。

この「経営の神様」とも呼ばれる人物については様々なエピソードが語り継がれています。

・社員を採用するときに「自分は運が強い」という人物を採用した。

・学歴がなく身体も頑強ではなかったので、他人によく質問をして、仕事も積極的に他人に任せた。

…というのはよく知られていることでしょう。

で、やはり、偉人の行動はお手本として真似をされることが多いです。

2015-07-30

グレイトフル・デッドに学べるのはビジネスだけじゃない

米国のロックバンド「グレイトフル・デッド (Grateful Dead)」についての説明をWikipediaから引用すると…。

「1960年代のヒッピー文化、サイケデリック文化を代表するアーティスト」
「デッドヘッズと呼ばれる熱狂的な追っかけファンが多く、ヒットチャートとはほとんど無縁の存在ながら、毎年のようにスタジアム・ツアーを行い、常にアメリカ国内のコンサートの年間収益では一、二を争う存在だった」
「著名人の『デッドヘッズ』としては、第42代アメリカ合衆国大統領ビル・クリントン、元副大統領アル・ゴアと夫人ティッパー・ゴア、スティーブ・ジョブズ…」
「1995年8月9日、リーダーのガルシアの死去によってバンドは活動停止を宣言、解散した。その後メンバーが再集結してアザー・ワンズを結成、現
在は『ザ・デッド』の名でライブ活動を行っている」

…となり、これでだいたいイメージはつかんでいただけたでしょうか。

この伝説とも言えるバンドの運営形態をビジネスのヒントにしようという本がデイヴィッド・ミーアマン・スコットと、ブライアン・ハリガンの共著『グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ』(渡辺由佳里訳/日経BP社)です。

この邦訳版は2011年12月にコピーライターでwebサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」を主宰している糸井重里さんの監修で出版されました。

ふつうミュージシャンはリリースしたアルバムを売るためにライブ・ツアーなどを行うのですが、
グレイトフル・デッドはファンにライブの録音を許可するだけでなく、
良い音質で録音してもらうためのスペースまで設けていました。
そうすることで、
自分たちの音楽がコンディションのいい音源で広がって、
ライブの宣伝になるというわけです。

インターネットの普及が進んだ現代では、
珍しいとはいえない手法ではあるのですが、
グレイトフル・デッドはインターネットどころか、
「ウォークマン」すら発売される、はるか前から実行していたんです。

2015-07-29

僕が小説を読む理由

戦後生まれで初めて芥川賞作家となった中上健次が亡くなったのは1992(平成4)年8月12日でした。享年46。

それからまもなく23年です。

亡くなった年の11月に「中上健次の最初で最後の『人生相談』」と銘打った『問答無用』(講談社)が出版されています。雑誌「ORE」1990年4月号から91年7月号まで連載された中上健次による「人生相談」をまとめた本です。

この中で、「小説家になろうと思っているのですが、やっていく自信がありません。中上さんは、どうなされたのか教えてください」という21歳の「U・T」という方と、
「将来、小説を書いてみたいと思いますが、中上先生は、構想などは、どのように組み立てていかれますか」という19歳の「K・K」という方からの相談があります。

この雑誌は男性誌だったようですので、この2人も男性だと思います。

中上健次の回答を要約すると…。

文学も、お稽古ごとと一緒だと思えばいい。
たとえば、ツン、トン、シャンという音が好きで、
三味線の練習をしているうちに、何かを表現したくなる。
文学もそれと同じ。
文章能力や構想などは文章が作ってくれる。
文章は肉体なので、チンポコ(文中の表現のママです)のある奴は文章を書ける。

2015-07-28

「安楽」を一夜の夢と割り切れば

小学生や中学生のときに、
「得意な科目は?」とか「好きな科目は?」って聞かれたら、
何て、答えてましたか?

僕は学校というものが嫌いだったので、
そこに含まれるものの中に好きなものなど、あるはずもなく、
また、好きでもないのに得意なものがあるはずもなく、
答えに困りました。

でも、高校に入ると、
「漢文」はけっこう面白いし、
試験も難しくないので、好きな“部類”だったのですが、
高校生になると、
「好きな科目は?」と聞かれることもなくなったので、
答える機会もなく今に至っています。

その漢文の授業のなかで「孔孟の教え」っていうのを習いました。
「儒教」の代名詞みたいなもので、
「孔孟」の「孔」は孔子、
「孟」は孟子のことを示しているということでした。

その孟子曰く「憂患に生き、安楽に死す」。

それについては、
前にも、このブログで書いたけど
あらためて整理してみます。

守屋洋著『逆境を生き抜くためのすごい言葉一〇〇』(角川SSC文庫)によると、
「心配や悩みがあるからこそ生き残ることができる。安楽にひたっていたのでは破滅を免れない」ということだそうです。

僕は最近まで、この言葉が理解できませんでした。

2015-07-27

公務員50歳定年制導入を!

こちらは「完全版」です
元外交官で作家の佐藤優さんが著書『野蛮人のテーブルマナー』(講談社+α文庫)で、「風俗の経済学」について触れています。

AV(アダルトビデオ)の女優さんが現役で活動できるのは、だいたい1年、いいとこ2年だというんですよね。その後はスナックをやるとか、業界の背後にいる「恐いお兄さん」とか、セレブに愛人として囲われるか…というパターンが多いそうなんです。

細胞と一緒で生まれてから死ぬまでがパターン化して、
新陳代謝を繰り返しているから業界が永続する。
そのシステムの倫理的な問題については今は僕も横に置いておくけど、佐藤さんは、
「一人の子を永久に生き残らせようとすると、永久に生き残る細胞っていったら癌しかないんだから。癌化していくんですよ」と解説しています。

加えて「これは永遠に続くっていう、余人をもって代えがたいって感じをもつと癌細胞が生まれる」とダメ押ししています。

さらに「大統領制をとる国っていうのは、大統領が替わるときに、主要スタッフも全部入れ替えなんですよ。これも官僚組織が癌細胞化することを防ぐためです」と国の体制にもAV産業と同じシステムがあるっていうんですよね。
もちろん、互いにマネをしているわけじゃなくて生き残りの知恵なんでしょうけど…。

そういう意味で、
終身雇用制のなかで高齢化にともなって定年を延長するっていうのは、
生命体としての組織運営の方法としてはかなりの愚策ということになりますよね。

2015-07-26

ガンジーと戦争犯罪

1914年8月4日、第一次世界大戦で英国がドイツに宣戦布告した。

当時、英国の植民地統治下にあったインドの独立の父・ガンジーは、
このときどのような結論を下したか。

蝋山芳郎訳『ガンジー自伝』(中公文庫、1983年6月発行版274~276ページ)によると、
「わたしは、イギリスに在住しているインド人は、戦争にささやかな寄与をすべきである、と思った。イギリスの学生たちは、志願して陸軍に勤務していた。インド人も、これに負けずにやるべきだった」

「戦争への参加が非殺生(アヒンサ)とけっして両立するものではないことは、わたしには全く明らかであった。しかし人間の義務については必ずしも人々に明らかになってはいないのである」

「イギリス滞在中、わたしはイギリス艦隊の庇護を受けていたし、またその武力の下に避難していたとき、わたしは、その潜在的暴力のなかに直接加わっていたのであった」
…とあります。

当時、ガンジーは英国を通じて、自身とインドの現状の改善に期待していたそうで、
ガンジーが英国との連繋を維持し、その旗のもとで生活しようとする方法のひとつとして、
「イギリスの側に立って戦争に参加し、それによって戦争の暴力に抵抗する能力を獲得すること」でした。

さらに、
「盗賊の一団に参加を志願し、彼らの荷物運びまたは彼らが仕事をしている間の見張りとして働く者は、盗賊と同じように、どろぼう行為の罪を犯している。それと同じように、戦闘で負傷した者を介抱しただけの者でも、戦争犯罪からのがれるわけにはいかない」として、
「非殺生の見地から、戦闘員と非戦闘員との間に区別を設けない」ことも明言しました。

そのうえで、
「戦争参加を願い出でることがわたしの義務であると結論した」のです。

2015-07-25

「やせ我慢」の美学の落とし穴

『桂米朝 私の履歴書』(日経ビジネス文庫)を読みました。
戦後「滅びた」とまで言われた上方落語を再興させた米朝師の足跡が描かれています。
米朝師にも、高座にお呼びがかかったのに散髪代もなかった時代があったんですねぇ。
着物にも困った時期もあって、
先に舞台に上がった兄弟弟子に借りるため、
足袋と肌じゅばんで楽屋で待っていたとか…。

しかし、
「好きで飛び込んだ芸の世界。端から見たら惨めでも、本人には落語三昧の天国だ」そうです。
自分の仕事を「天国」と言えるのは、
まさに「天国」ですね。
実際、あんまり苦労話は出てきません。

2015-07-24

インターネットの子供

2005年5月に動画共有サイト「youtube」のベータ版が公開されたそうです。
それから10年。
もうyoutubeは世界各国で、
なくてはならないインフラサービスのひとつと言っても過言ではありません。
もちろん、政策として視聴不可の国があったり、
まだ通信環境が整っていない地域もあったりするでしょうが、
「テロリスト」が反抗声明を出すほどの訴求力の大きいメディアであることは疑いありません。

2015-07-23

「影武者」がいらない日本

スマホからyoutubeへの動画のアップロードも簡単にできるし、
今、ビデオって、とても身近なものになりましたよね。

ちょっと強引なんですが、
ビデオと言えば、
黒澤明監督の『影武者』です。
「落ち武者」じゃないですよ(NHK連続テレビ小説「あまちゃん」を観てたヒトだけ少しニヤッとしてください)。

何の話かというと、
もともと主役は勝新太郎だったのに、
勝さんが自分の演技を撮影するためということで、
ビデオカメラを持ち込んだら、
世界のクロサワが激怒して、
主役が仲代達矢に変わってしまったというエピソードです。

今から考えると、
勝さんのビデオ撮影が許されていたら、
ものすごく貴重な映像資料になっていたはずなんですよね。

それに降板もなくて、
勝版『影武者』も完成していたわけですし…。

2015-07-22

「ジャズでなくJAZZを」關基久さんを偲ぶ

キーボード、ベース、サックス、トロンボーン…。出棺はJAZZで
JR西宮駅を出て梅雨が戻ってきたような蒸し暑さのなかを傘をさして、葬儀が行われる西宮山手会館へ向かっているのに、
大阪・梅田のジャズクラブ「ロイヤルホース」に向かっているような錯覚におちいりました。

オーナーの關基久(せき・もとひさ)さんが「いらっしゃい。雨のなかスンマセ~ン」と笑顔で迎えてくれるような気になったからです。

しかし、葬儀場に着いて遺影を見て現実に戻されました。

「やっぱり本当やったんや…」

訃報に呆然したのがきのう(7月21日)の早朝。出勤前でした。

亡くなったのが20日で、
翌21日が通夜、22日が葬儀とのことでした。

17日にベトナム旅行から帰国されてから、
体調を崩していたのに仕事をされていて、
心不全で亡くなったそうなんです。
亡くなる前日朝までFacebookで、
9月7日に開くライブの告知をされていたんです。

歌手のCHAKAさんも友人代表のひとりとして、
お別れのあいさつをされました。
「關さんに迷惑をかけないように頑張ってきたけど、
もっと甘えればよかった」という言葉が印象に残りました。

2015-07-21

池上彰的になものには用心…。

物事をわかりやすく説明するということが重視され、評価されています。
ただ、積分について、
円の面積や、三角錐の体積の求め方で、
説明されてわかったような気になっても、
全く応用できないうえ、
実はわかっていないのは明白です。
そして、わかる、わからない以前の問題で、
その説明が厳密には正しくない蓋然性も高いといえます。
でも、わかりやすく伝えていると評価されている例のなかには、
同様の例があって、
わかりやすいだけで、
本当は説明になっていないこともあるような気がしています。
わかりやすい単純なものには、
そんな危険もあることを肝に命じたいです。
やはり、難しいものは難しいです。
もちろん、
簡単なことを難しく説明するのは、
もってのほかですが…。

NHK出身のジャーナリスト・池上彰さんの人気は衰えません。
世の中のことをわかりやすく伝えるということの大切さが裏付けられています。

確かに、
世界の情勢を伝える新聞やテレビのニュース記事が、
毎度、基本的なことから説明して報道していたのでは、
本題の「ニュース」にたどりつくまでに、
多くのヒトが別の記事に目移りしたり、
チャンネルを変えたりするでしょうから、
まず、基本の知識を知っておくということはとても大切です。

でも積分について、

2015-07-20

「安保関連法案」より大事なことがありますよね

『江分利満氏の優雅な生活』は山口瞳(1926~95年)がサントリー在職中の1963年に直木賞を受けた小説です。

この中で東京六大学野球の全盛時代だった昭和12(1937)年当時を思い出すシーンがあります。

「昭和12年の大学生は、昭和12年の日本について何を知っていたのだろうか、君たちの力で戦争を止めることはできなかったか。そりゃ無理だよ。そんなことが出来るワケがない。昭和の日本では戦争は避け難い。

 それじゃ学生は浮かれていたのだろうか、絶望していたのだろうか。それもわからない」

結局、何もわからないんですけど、印象に残っている部分です。

この小説は『婦人画報』に1961年10月号から翌年2月号に連載されています。

まだ東海道新幹線も走っていない。東京五輪の前。高度成長期のちょうど真ん中あたりです。

終戦からは15、6年後で、もう戦前のことはわからないわけですね。

2015-07-19

「他力」「自力」そして「無力」

「善人なをもつて往生をとぐ、いはんや悪人をや」の、いわゆる“悪人正機説”を知ったのは中学生のころだったと思います。
たぶん歴史の時間…、
鎌倉仏教のことを習ったときだったのでしょう。

浄土真宗の宗祖・親鸞が、まず悪人から救われると言ったということが『歎異抄』という書物に記されているというんですね。

当時は浄土真宗って危ない宗教なのか、と思ったくらいですけど、
でも、
京都には西本願寺とか東本願寺という有名で大きな寺があって、
母の実家も浄土真宗。
宗派が真宗という家も多いのに、
別に信者が積極的に悪いことをしているという話は聞いたことがない。
あったとしたら、
ニュースになっているはずですから、
この“悪人正機説”というのは、
なにかの寓意を含んだ逆説的なものだと、
考えたわけです。

でも、そうでもないことは、
『歎異抄』を読んで感じました。

2015-07-18

借り物の「物語」に踊らせていないだろうか

「あっ、これだったのか」と今ごろになって見つけました。

作家の村上春樹さんが、
中国、韓国に対する歴史認識の問題で、
<相手国が「すっきりしたわけじゃないけれど、それだけ謝ってくれたから、わかりました、もういいでしょう」と言うまで謝るしかないんじゃないかな。謝ることは恥ずかしいことではありません。細かい事実はともかく、他国に侵略したという大筋は事実なんだから>…と発言したということで、物議をかもしたインタビューの全体を初めて読みました。

47都道府県52新聞社のニュースと共同通信の内外ニュースを束ねた総合サイト「47NEWS」で公開されてまして、
聞き手は共同通信編集委員なので、共同通信の配信ですね。
日付けは2015年4月27日でした。

(上)(中)(下)の3部構成で、
「謝るしかない」に関係するところは全体のなかではほんの一部で、
全体のテーマの「村上春樹さん、時代と歴史と物語を語る」では付け足しのような印象を受けました。

僕が一番、関心を持って読んだのは、

2015-07-17

才能と火花

「ピース」という、お笑いコンビの又吉直樹さん(35歳)の小説『火花』が16日(2015年7月)、第153回芥川賞の受賞作に決まりました。

受賞すれば、お笑い芸人では初ということで、
候補作に選ばれたときから世間から注目されていました。
そんなわけで、
僕も注目していましたが、
この日は衆院で「安保関連法案」が可決したり、台風11号が大阪にも近づいていたりで、
忘れていました。
もちろん、文化部に在籍して文芸を担当をしていたときには、
何があろうとそんなことはなかったです、念のため。

文化部にいたときは、
文芸担当でなくても、
候補作は毎回だいたい目を通していました。
芥川賞の候補作は本になっていない作品がほとんどで、
掲載されている文芸誌で読んでおかないと、
一生、読むことがない恐れが大きいということもありました。

今回の「火花」は興味があったのですが、
すでに本になっていて、
いつでも読めるということもあって、
まだ読んでいませんでした。

ウィキペディアで「又吉直樹」を調べてみると…。

2015-07-16

政治の「需要」と「独創」

「大衆の知恵は、決して創意などは持っていないのである」
…というのは本田技研工業を設立した本田宗一郎さん(1906~91年)の言葉で、
本田さんの著書『やりたいことをやれ』(PHP研究所)に記されています。

つまり、市場調査っていうのは有効だけど、
それは既成製品の評判を探る場合のことで、
独創的な新製品をつくるヒントにはならない。
なぜなら大衆が絶賛するのは大衆が気づかなかった新しい楽しみを提供するものだからだ、というわけです。

本田さんの「独創」への厳しい姿勢がうかがわれる言葉です。

でも、
大衆の気づかない「新しい楽しみ」は何をもとにして、
産み出せばいいのでしょうか?

途方にくれます。

一方、同書のなかにはこんな言葉もあります。

「安易な模倣に走り、独自の創意を放棄するような考え方が生まれた瞬間から、企業は転落と崩壊の道をたどり始めるだろう」

これは「独創」へのヒントになりそうです。
つまり、安易な模倣をしないことが「新しい楽しみ」を創造する条件といえるのかも。

需要は自分で作り出すものだということですね。

ところで、
需要がないのに、のさばっているものってありますよね。

2015-07-15

「生きがいについて」について語るときに僕の語ること

精神科医で、マルクス・アウレーリアス『自省録』(岩波文庫)などの翻訳や、エッセーなどで知られる神谷美恵子(1914~79)の『生きがいについて』(みすず書房)の本文冒頭は、僕にとっては衝撃でした。

<生きがいということばは、日本だけにあるらしい>という一文です。

「生きがい」を手元にある『パーソナル和英辞典』(学研)で引いてみると、
「生き」の項で「生き甲斐 ~がある be worth living」と記されて単語のように独立していない。

「生きがい」も「生きる」+「甲斐」の2語を合わせたものなので、「生きがい」という言葉が日本にしかないとはいえない…とも考えられる。

しかし、僕としては英訳との乖離が大きい気がして“神谷説”のほうが腑に落ちます。

「worth」は「価値」とか「有効性」「財産」という日本語が充てられることが多いけれど、
「生きる価値」や「生きる有効性」と、「生きがい」には隔たりを感じるからです。

2015-07-14

テレビを面白く見る方法

スポーツ中継はみんなで見るのに最適ですね

すみません。
いまだに「テレビのチャンネルをまわす」と言ってしまう世代です。

僕の家にカラーテレビが来たのは小学2、3年のころでしたでしょうか。
大阪万博のころだったと思います。
もしかしたら、
もうちょっと早かったかもしれません。
まだ、カラーの番組には「カラー」という白抜きの文字が入っていたころで、
確か新聞の番組欄にもカラー番組を示すマークがあったと思います。
だからカラーテレビを買ってモノクロ番組も多くて、
記憶が定かじゃないんです。

それはさておき、
「最近のテレビはおもしろくない」という声をよく聞きます。
「ひな壇に芸人が座ったバラエティ番組ばっかり」とか、
「昔の焼き直しばかり」とか、
「アイデアに冒険がない」とか…。

もうとりあえず「テレビは面白くない」ってことで、
という感じで、
もうすぐ、「面白くない」の代名詞が「テレビ」とか「TV」になるんじゃないか、と思うくらいです。

大阪では「おもろない」と言われるのが最大の侮辱といわれてますけどね、
これからは「お前、テレビやなぁ」と言われると、
豆腐の角でアタマを打って死にたくなる大阪人が続出かもしれません。
女子に「このTVがっ!」とか舌打ちされて泣く男子もいるかもです。

しかし、本当にテレビが面白くなくなったんでしょうか。

2015-07-13

本当は聞こえていない声に踊らされるな

「engadget日本版」(2015年07月11日)によると、
「かつて人気を博した特撮人形劇『サンダーバード』の新作を、当時そのままの手法で制作するプロジェクトが立ち上がりました。プロジェクトではすでに全3話分の音声素材を用意しており、現在はクラウドファンディングサービス Kickstarterで映像制作のための出資を募集しています」とのことです。


「サンダーバード」と全く無縁だったという1960年代前半生まれ世代の日本の男っているんでしょうか?

僕はその世代なんですけど、
いたとしたら、天然記念物レベルの希少さで保護しないといけないんじゃないか、と思うほどです、大げさではなく。

そして「サンダーバード」と言えば…。

2015-07-12

スウォッチ「SISTEM51」と九星


「物欲」はないほうだと思います。
あんまり欲しいものってなくて、
仕事であったら便利とかいった類(たぐ)いのものが欲しいなと思うくらい…
なんですが、
ひとつ気になっていたのが、
去年5月に、swatch(スウォッチ)が送り出した「SISTEM51」です。
「100%スイス製」を強調した機械式時計で、
名前の「51」は使っている部品数を現しています。

swatchといえばオシャレな色、デザイン重視のクォーツ式時計の代名詞みたいな感じですけど、
そこが自動巻きと手巻き両方…つまり電池なし…動く機械式時計を発表したわけですよ。

最初は販売店も限定で、日本では銀座でしか買えない特別感を押し出してました。

「物欲」はないほうですが、
機械式時計にはむちゃくちゃ興味があって、
今も常時つかっているのはセイコーの機械式です。
あんな小さなスペースのなかでですよ、
自分で「エネルギー」までまかなってしまうという、
もうエコの鏡みたいなぁ(語尾を上げる感じで読んでください)。

2015-07-11

音楽CDとライブの法則

Tapestry
こんなことってないですか?

JAZZの生のライブに行って感激したので、
会場で、
そのミュージシャンのCDを買います、
サインなんかをしてもらったうえ、
握手までしてもらって、
もう胸がいっぱいになって帰宅します。

そんなときはライブハウスでビールなんかも呑んでいるし、
夜も遅いので、
そのまま寝ます。

で、
翌日、仕事から帰ってきて、
「そういえば、きのうCDを買ったんだ」と思い出して、
プレーヤーにセットして再生すると、
「えっ」と思います。
まず「音が悪い」「生で聴いた細やかさが全然ない」…。

ちょっと、この録音ひどいんじゃないの!…とがっかり。
いくら最近、CDが売れないからって、
手を抜きすぎているんじゃないの、と非難めいた言葉もアタマをよぎります。

それで、このCDはもう聴かないかもな…なんて思ってラックにしまい込みます。

でも、
1カ月くらいして何かBGMがほしいなと思って、
CDラックを探していたら、
そのアルバムが目について、
まだ1回しか聴いてないから…っていう、
もったいないみたいな気持ちもあって、
またプレーヤーに差し込んでみます。

すると…。