2015-11-30

大きいヒツジに目からウロコが…。

凡庸なせいなのだろうけど、目からウロコが落ちることが多いです。

目はもう完全にサカナと違うやろか、と感心するほどで…。

今朝も、もうポロポロポロ落ちまくりました。

日本経済新聞(2015年11月30日付朝刊)で洋画家の絹谷幸二さんが執筆してらっしゃる「私の履歴書」に、こうありました。
「『美』という字は、羊が大きいと書く。羊の毛、肉や乳は、人を凍えから救い、生存を保証してくれる。美しいものとは、何より命を守ってくれるものなのである」
知ってましたか? 僕は全然知りませんでした。


僕は大学の「美学及芸術学専攻」というところを卒業しているので講義で聴いたかもしれないけれど、全く憶えていません。まぁ習ったことは大概わすれたので不思議はないのですが…。

「命を守ってくれるもの」という表現も比喩ではありません。

2015-11-28

『ニュー・トロンボーン』はジャケットだけでも若者に贈りたい

前回(2015年11月27日)に続いて今回もカーティス・フラーのアルバムです。

1957年に録音された『ニュー・トロンボーン(NEW TROMBONE)』はフラーのリーダーデビュー作。

ハード・バップの最盛期に登場し、その前のビ・バップ時代云々という講釈は専門家に任せておいて…。何よりジャケットがいいですね。

田舎の駅のホームに立つ楽器ケースを持つフラー…。いかにもこれからジャズシーンに向かっていくぜ!って感じがなんともいえず、これから新しい世界での活躍をめざす若者に、このジャケット写真でもプレゼントしたくなるほどです。もらったほうは別に嬉しくないような気もしますけれどね、中に餞別でもはさんでおけば受け取ってはくれるでしょう。
フラーは1934年生まれで、今も(たぶん)現役でライブを続けているはず。

2015-11-27

『ブルースエット』は、どこが「女」なのか。

「でもとにかく、A面の一曲めに『ファイブスポット・アフターダーク』っていう曲が入っていて、これが ひしひし ・・・・ といいんだ。トロンボーンを吹いてるのがカーティス・フラーだ。初めて聴いたとき、両方の目からうろこがぽろぽろ落ちるような気がしたね。そうだ、これが僕の楽器だって思った」=村上春樹著『アフターダーク』(講談社文庫)
僕は「トロンボーン奏者が出てくる村上春樹の小説がある」と聞いて『アフターダーク』を読みました。

トロンボーンを始めた直後ですから2006年の10月くらいだったはずです。で、『ファイブスポット・アフターダーク』が収録されている『ブルースエット』を買いました。もちろんレコードではなくてCDなのでA面もB面もありません。


目からうろこが…というようなことはなくて、出だしのベニー・ゴルソンのテナーサックスと、トロンボーンの音の区別がつかなかったくらいの時期でした。

2015-11-26

吉田さんはヒツジだけどトラみたいです。

吉田羊(よしだ・よう)さんっていう女優さんがいらっしゃいますよね。
「ポカリスエット」や「サッポロ一番 グリーンプレミアム0」、ダイハツ「ムーヴ」、住友生命保険1UP」とか…他にもあったと思うけど、今年になってCMでの露出が目立つような気がします。

で、この方って「羊」って名前だから、たぶん干支は未(ひつじ)なんだろうなぁ、ってググったら、最初のページの右側に画像やら、ウィキペディアへの記述らしきものが出てきて、
「本名、吉田 羊右子」なんて表示されてました。
本名にも「羊」が入ってるんで、もう未年に間違いないと確信したけど、その下に…。

「生年月日: 1974年2月3日 (41歳)」とあります=画像参照。


えっ!「寅やん。僕と同じやん(もちろん僕が一回り上です。念のため)」と、勝手に親近感を覚えましてね、

そのままウィキペディアをクリックしましたよ。

そしたら、

2015-11-25

『日本一「ふざけた」会社のギリギリセーフな仕事術』の著者にお詫びしたい。

きのう(2015年11月24日)に、このブログに書いた『リーダーズ英和辞典 第3版』をAmazonで買ったときのポイントを使って中古本を実質0円でゲットしたしたのが、この本。

『日本一「ふざけた」会社のギリギリセーフな仕事術』(中公新書ラクレ)です。

書名にも入っている『日本一「ふざけた」会社』と呼ばれるプロモーション会社「バーグハンバーグバーグ」社長のシモダテツヤさんの著書です。

正直のところ読んだらガッカリしそうな予感があったので、中古かつポイント充当…つまりタダやからええか…ってことで入手したんです。

でもその懸念はいい意味で裏切られ中古かつ実質0円は著者に失礼だったな、と反省するほど参考になりました。

まず株式会社paperboy&co.の創業者で昨年(2014年)の東京都知事選に立候補して(僕を含めて)一部からものすごく注目された家入一真さんと著者との対談は秀逸です。

家入さんの「僕、Vネックしか着ないんだよね。Vだと首が長く見えるんだよ」という話は、「首がない」と言われることがある僕には貴重な情報となりました。これからはVネック!って誓いましたもん。

2015-11-24

『リーダーズ英和辞典 第3版』は老化にやさしい

もっと早く手に入れておけばよかった。
…と自分の優柔不断を攻めました。
『リーダーズ英和辞典 第3版』の話です。

村上春樹との共著『翻訳夜話』(文春新書)もある翻訳家の柴田元幸・元東大教授が「今回の改訂で、日本最強の英和辞典としての地位はますます揺るぎないものになった」と絶賛するのも大げさじゃないと感心しています。

評価が高い辞書だと知ったのが3、4年ほど前、当時、英語の勉強を再開しはじめたばかりの僕は「買おうかな」と思ったんですけど、まもなく「全面改訂版」が出るらしいというのを知って待っていたんですけど、いざ、2012年の夏に実際に「第3版」が出たときは「今さら紙の辞書に1万円(税抜き)もなあ…」と考えて保留していました。

でも、新聞社を辞めてから仕事で英語に接する機会が増えて、これまで持っていた紙の辞書やら電子辞書、ウェブ上の無料の辞書サイトなんかを利用してたんです。

実のところ、それでそんなに不便だという自覚はなかったんですが、たまたまAmazonで柴田・元教授の「『使える辞典』としての有用性は依然群を抜いている。今回の改訂で、日本最強の…」という「推薦のことば」を読んだら、とても役に立ちそうな気がして注文してしまいました。衝動買いに近いです。

で、届いたのが今月11日。

とにかく感激したのは、見出し語の見やすさです。

2015-11-23

虎の耳の謎。

きのう少彦名神社(大阪市中央区道修町)の「神農祭」に行ったことをブログに書いたのに、新しくいただいた「五葉笹に付けた張子の虎」の写真をアップロードするのを忘れてました。一日で、笹の葉がけっこう萎(しお)れてます。


それはさておき最近、気になっているのは、この張子の虎の耳です。正面から見える耳介の部分ですけど、赤いですよね。

実際の虎はどうなのか…。

高解像度のフリー写真[PHOTO STOCKER]」から虎の画像をいただきましたけど、赤くないです。

2015-11-22

大阪W選と張子の虎

「十日戎」で始まる大阪の一年の祭りをしめくくることから「とめの祭り」ともいわれるという「神農祭(しんのさい)」に行ってきました。

日本の薬祖神「少彦名命(すくなひこなのみこと)」とともに、中国医薬の祖神「神農炎帝(しんのうえんてい)」をお祀りしているところから「神農さん」で親しまれている少彦名神社(大阪市中央区道修町)の例大祭で、毎年11月22、23の両日に行われています。

この「神農祭」の…というか、神社のシンボルともなっているのが張子の虎です。

詳細を知りたい方は同神社のサイトでみてください。

とにかくトラ年生まれなので阪神タイガースを応援してきた僕としては自分のためにあるような…と勝手に思っている…神社でして、神農祭にはここのところ、おまいりさせてもらっておりまして、張子の虎のついた五葉笹を毎年いただいています。

ちなみに僕は張子の虎がついた笹だと思っていたのですが、同神社のサイトによると、これは「五葉笹に付けた張子の虎」だそうで、虎がメーンのようです。

本日2015年11月22日は大阪府知事選挙と大阪市長選挙のダブル選挙の投票日。大事な時期の重要な選挙のはずなのに、何だかよくわからない不毛な選挙という印象ですけど、大阪府民である僕も投票を済ませ、去年いただいた笹…じゃなくて張子の虎を持って「神農さん」へ向かいました。


大阪市営地下鉄堺筋線・北浜駅から地上に出ると、神社の前からできた行列が堺筋をはさんで東から西に続いています。

2015-11-19

エキスポシティに行ってきた。

「なぜ、あなたはエベレストに登りたいのか」と質問されて「そこにエベレストがあるから」と答えた登山家がいましたよね。ジョージ・マロリーでしたっけ。まぁ僕のきょうの気持ちはそんな感じかもしれません。

「そこにエキスポシティがあるから」…というわけで本日2015年11月19日にグランドオープンした大阪・千里の新名所を探索してきました。

僕の住処から直線距離で約2・5キロ。歩いて行ってきましたよ。「万博オールパスポート」っていう万博記念公園の日本庭園や自然文化園にフリーで入れる年間パスを持ってるんで、公園を突き抜ける格好で突進しました。


…で、北側に太陽の塔がこんな感じで見えるところから振り返ると…こんな風景です。
クレーンなんかが見えてまだ工事中って感じですけど…。もちろん、オープンしていました。もっとごった返しているのかなと思ったら、予想したほどでもなかったです…入り口は…。

2015-11-18

中心のない生命体としての吉本興業

産経新聞大阪本社情報サイト「産経関西」も完全に閉鎖されたようなので、自分で書いて掲出していた『吉本興業の正体』(増田晶文著/草思社文庫)の紹介記事をもとにブログ用に書きなおしてみた。今後の吉本興業の動きにはとても興味があるので、現時点での自分用の目印を作っておきたいというのが動機である。著作権上は問題がないと判断している。

…というわけで。

「○○の正体」と銘打ったタイトルは、本や雑誌、そしてTV番組では「○○の秘密」や「○○の裏技」に匹敵するくらい、珍しくない。

で、読んで「どこが正体やねん!」と腑に落ちない思いをしたことも、また、珍しくない……はずだ。(「裏技」には感心することがあるけどね)

それが記憶や偏見に基づいた“正体本”への評価だった。

この本もまた、その類(たぐい)だろうと思っていた。何しろ素材があの「吉本」である。まず、お笑いや演芸という掴みどころがなく、時代の流れに影響されやすい“商品”を扱う会社に「正体もへったくれもないやろ…」という先入観があった。だから結局は「正体のわからない会社でした」という“オチ”で当然だと考えていた。

「○○の正体」という場合、「○○」にあたる対象が清く正しく高潔であればあるほど、「正体」とのギャップの大きさでインパクトが増幅される。そのうえ、最近は清純に見えるアイドルが実は元ヤンキーで…くらいのギャップではほとんどインパクトはない。なのに、その正体を暴かれる対象が「吉本興業」。ちょっとやそっと「エゲツナ~」(岡八郎さんを思い出して読んでください)な“素顔”が見えても驚かない…というのは少なくとも関西で生まれ育った人間のフツーの感覚である。

しかし、違った。