2015-07-31

「松下幸之助症候群」を撲滅しよう

パナソニックの創業者といえば…。
誰もが知っていると言っても過言ではない、
松下幸之助(1894~1989年)です。
ものすごく高齢の方には、
「松下電器」とか「ナショナル」と言わないと通じないかもしれないかれど、
それはさておき。

僕のような和歌山出身者にとって、
立志伝中の人物の代表でしたし、
記憶をたどると、
「立身出世」に否定的の意見を持つことが多い小学校や中学校の先生ですら、
和歌山では松下幸之助の悪口は言いにくい雰囲気があった印象が残っています。

この「経営の神様」とも呼ばれる人物については様々なエピソードが語り継がれています。

・社員を採用するときに「自分は運が強い」という人物を採用した。

・学歴がなく身体も頑強ではなかったので、他人によく質問をして、仕事も積極的に他人に任せた。

…というのはよく知られていることでしょう。

で、やはり、偉人の行動はお手本として真似をされることが多いです。
幸運な人物の登用なんか、
もう当たり前のようなことになってしまっていて、
面接試験のときに「あなたは自分のことを運が強いと思いますか?」という質問に意味がなくなっているほどです。

意味がなくなっているより、
意味が変わっていると表現するほうが正確かもしれませんね。
もし、就職試験の面接で、この質問をされて、
「運が強くない」と答えたら、
「こいつは松下幸之助のことを知らないほど無知だ」という判断をされて落とされそうです。

就職して昇進してからも、
真似をするケースもありますね。

他人によく、ものを聞いたというエピソードのなかでは、
米国の未来学者で、軍事理論家のハーマン・カーン(1922~83年)についてのことが有名です。

松下幸之助が秘書に「ハーマン・カーンさんという人は、どういう人か、知ってるか」と聞くんですね。
秘書は新聞などで得た知識をサラッと答えます。
しかし、また翌日もその翌日も同じ質問をするんです。
そこで秘書は、これはもっとカーンのことが知りたいに違いないと思って徹夜で本を読んで、詳しく勉強し、
また同じ質問をされたときに、それを報告し、
自分が調べたことを録音したカセットテープを松下幸之助に渡したんです。
そうしたら翌朝、松下幸之助がその秘書に「きみ、いい声、しとるなあ」と、そのような報告を欲していたことを気づいてくれたことに感謝したそうです。

これを真似する方がサラリーマンでもいるようです。
秘書の方じゃなくて、
松下幸之助の…。

僕が直接的に知っているのか、
間接的なのかは書きませんが、
部下に「○○って知ってるか?」って何日か繰り返して聞いて、
とうとうボケたか、と思われるというオチ話があります…。

ボケるような年齢でもなく、
幹部になったと言っても、
管理職の最下層に毛が生えたような人物でも何も自分で調べないで、
部下に聞いてばかりのバカもいます。
本人は松下幸之助の真似をしているつもりなのかもしれませんが、
「ググれカスっ!」と言われても仕方ありません。

それから、
学歴はあって毎晩のように接待と称して飲み歩く元気はあっても、
知識とマネジメント能力がないので、
「オレは責任をとるのが仕事や。仕事は君に任せた」といって、
部下に丸投げするタイプもいますね。
それが当然だと思っている。
まぁ、そんな人間が実際に責任を取ったというシーンを見たこともないですけど…。

さらに、
年をとっても要職につきたがるタイプですね。
もう体力も知力も衰えていて、
本来ならそんな要職がつとまるはずがないし、
実績は賞味期限切れなのに、
会議に出席して、
適当にアラ探しをして、
どうでもいい指示をするだけなんですけど、
周囲の人間は、
惰性なのか下心があるのか、
言いなりになっているっていうケースですね。

松下幸之助って、
運も味方につけて、
自分で会社を起こして、
リクスも引き受けて、
最も大事なことはちゃんと自分で判断したわけです。

それは誰でもわかりますよね。

一般の会社員や、(研究者も含む)公務員とは全然ちがうわけです。

だから、
そんな人間がいくら組織や、
自分の関わる学界なんかで偉くなって、
松下幸之助の真似をしても、
自己満足なんですけど、
どうも、それをわかっていない人間が多いような…。

…というわけで、
起業家でも創業者でもないのに、
松下幸之助の真似をする人間には気をつけましょう。
これからの日本はそんな人間がはびこることのない国にしようと、
訴えたいのですが、
いかがですか?

サラリーマンが口八丁で、
出世していくような戦後の映画やTVドラマを見て育った世代にはもう無理な話かもしれないんで、
若い方に期待します。

方法は簡単で、
「松下幸之助症候群」とも言えるような“症状”を呈する人間は無視したり、
相手にしないで生きていきる道を探ればいいんです。

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