2015-11-24

『リーダーズ英和辞典 第3版』は老化にやさしい

もっと早く手に入れておけばよかった。
…と自分の優柔不断を攻めました。
『リーダーズ英和辞典 第3版』の話です。

村上春樹との共著『翻訳夜話』(文春新書)もある翻訳家の柴田元幸・元東大教授が「今回の改訂で、日本最強の英和辞典としての地位はますます揺るぎないものになった」と絶賛するのも大げさじゃないと感心しています。

評価が高い辞書だと知ったのが3、4年ほど前、当時、英語の勉強を再開しはじめたばかりの僕は「買おうかな」と思ったんですけど、まもなく「全面改訂版」が出るらしいというのを知って待っていたんですけど、いざ、2012年の夏に実際に「第3版」が出たときは「今さら紙の辞書に1万円(税抜き)もなあ…」と考えて保留していました。

でも、新聞社を辞めてから仕事で英語に接する機会が増えて、これまで持っていた紙の辞書やら電子辞書、ウェブ上の無料の辞書サイトなんかを利用してたんです。

実のところ、それでそんなに不便だという自覚はなかったんですが、たまたまAmazonで柴田・元教授の「『使える辞典』としての有用性は依然群を抜いている。今回の改訂で、日本最強の…」という「推薦のことば」を読んだら、とても役に立ちそうな気がして注文してしまいました。衝動買いに近いです。

で、届いたのが今月11日。

とにかく感激したのは、見出し語の見やすさです。
たぶんフォントや文字間隔を最適にして、裏写りの少ない紙を使うなどの工夫をしてるんだと思います。

「google」には「のどぼとけ」という意味もあるようです

50代も半ばに近づくと老眼が進んで辞書を引くのは苦行になってたんですけど、これまでの煩わしさがない。

それから、何人かの若い女性が英語で話しているインタビュー動画の文字に起こすという作業をしなければいけないことがあったんです。

ネイティブじゃない人がほとんどで文法的にも、おかしいのか、前後のつながりでも、何と言っているのか、わからない聞き取りにくい言葉がいくつかあったんです。

それをたぶん文字にするとこんな感じかなぁと見当をつけてページの見出しの文字を追うと「あっ、これに違いない」というのが見つかるんです。

それはけっこう英語としては技術的な専門用語なんですけど、一部の国では、その言葉をもとにした商品名で知られているケースがあって、動詞として使われているらしいということがわかりました。そうするとすっきり意味が通る!

最近、若者の間で使われている短縮語も、すぐにわかって助かりました。

いずれにせよ、繰り返しになりますが、見やすいのが何よりもいいです。

見やすさなら、電子本も出ていますから「そっちのほうが安いし、いいんじゃね?」という声も聞こえてきそうなんですけど、僕は紙の辞書を引くという行為が好きなので、理屈とか利便性だけの問題じゃないんです。

時代遅れといわれれば、その通リなんですけどね。

ちなみに「Google」「Nike」「adidas」は収録されていますが、
見落としでなければ「Panasonic」「SONY」はありませんでした。

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