2015-07-21

池上彰的になものには用心…。

物事をわかりやすく説明するということが重視され、評価されています。
ただ、積分について、
円の面積や、三角錐の体積の求め方で、
説明されてわかったような気になっても、
全く応用できないうえ、
実はわかっていないのは明白です。
そして、わかる、わからない以前の問題で、
その説明が厳密には正しくない蓋然性も高いといえます。
でも、わかりやすく伝えていると評価されている例のなかには、
同様の例があって、
わかりやすいだけで、
本当は説明になっていないこともあるような気がしています。
わかりやすい単純なものには、
そんな危険もあることを肝に命じたいです。
やはり、難しいものは難しいです。
もちろん、
簡単なことを難しく説明するのは、
もってのほかですが…。

NHK出身のジャーナリスト・池上彰さんの人気は衰えません。
世の中のことをわかりやすく伝えるということの大切さが裏付けられています。

確かに、
世界の情勢を伝える新聞やテレビのニュース記事が、
毎度、基本的なことから説明して報道していたのでは、
本題の「ニュース」にたどりつくまでに、
多くのヒトが別の記事に目移りしたり、
チャンネルを変えたりするでしょうから、
まず、基本の知識を知っておくということはとても大切です。

でも積分について、

円の面積や、
三角錐の体積の求め方に重ねて、
説明されてわかった気になっても、
肝心の積分の問題を解くのには役に立ちにくいのは、
みなさん理解できると思います。

つまり難しいものは難しいのです。
権威ある賞の対象となる数学の難しい定理なんて、
専門家は一般市民が理解するのは不可能に近いと考えていますし…。

最近、文部科学省が軽視している人文科学系の学問だって、
歴史的な経緯を把握していないと、
ものすごくユニークな理解をすることになります。
それは、
消費の対象としての「娯楽」としての価値はあるかもしれないけれど、
凝視してみれば、ユニークでも何でもない言葉遊び以下だったり…。

何というか、
ポピュラー・ソングがいくら哲学的で、
示唆深くて、
権威ある学者が高尚だと讃えようと、
結局、消費の対象でしかないようにね。
ただし、権威ある学者の通常の仕事が、
高尚だと讃えられたポピュラー・ソングよりも、
総合的には劣ることが多いとしても…。

いくら分かりやすく説明しようとしても、
本当に理解してもらうためには、
基礎知識を積み上げて、
その前提のもとにわかってもらわなければ、
物事の本当のことっていうのはわかってもらいにくいもんです…というか、
分かりやすさを優先すると、
誤解しているのに理解したつもりなってしまう恐れがありますよね。

だから、
わかりやすい、ワンフレーズで納得させようとする人々には注意が必要な気がします。

わかりやすいってことは、
本当は難しいことを似て非なるものに例えて、
説明されて、
難しいことを理解したと誤解させられているっていうことかもしれません。
詐欺みたいなものですね。

だいたい、
さまざまな国・地域があり、
さまざまな思想・信条の持ち主がいる世界が、
そんなにわかりやすく説明できるはずがないですよね。

それに、説明するヒトが、
どんなにやさしそうで善人に見えても、
その個人の「主観」と無関係であるわけがないんですし…。
だから、
どうしても「嘘」もはさまないと、
成り立たないのは想像すれば、
わかっていただけると思います。

「偉人伝」なんて、
たぶん、嘘をあしらわないと、
成立しない気がしませんか。

とはいえ、
僕は「シンプル」なのことがとても好きです。

でも、その理由は、
物事を俯瞰しても、
細部を凝視しても、
主観をまじえて整理しないと、
シンプルなものなんて、
綾瀬はるかと、同じ顔とスタイルをした女性が、
この世に3人いるくらいの確率でしか、存在しないんで、、
そんな希少なシンプルをいつも探しているからに違いありません。

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