2015-07-07

「毒」の功罪

「弱肉強食」という言葉があります。

最近、否定気味に語られることが多いですけどね。

たとえば、
「強いものが生き残るんじゃない。環境の変化に適応できたものが生き残るんだ」とかです。

強いはずのトラは強いが故に繁殖数がそれほど多くないけれど、それだけに毛皮に希少価値があるので、
密猟などで絶滅の危機になるということも、
「弱肉強食」を否定的にみる材料としてよく引き合いに出されます。

でも、
人間が丸腰で、
トラと対決したら、
かなりの確率で負けることは想像できますよね。

やはり1対1で勝負すると、
「弱肉強食」は真理の色合いを強めます。

とはいえ、
食べたら不味いものは、
見逃してもらえそうなんで、
生き残るために、
非力な生き物は自分を不味くするという戦術が考えられます。

ただ、
相手が飢えていて、
「もう味なんか、どうでもいいや」という場合には、
この戦術は有効ではなくなってしまいます。

それに蓼食う虫も好き好きと言われますから、
おいしい、とか、まずいという基準は危ういともいえます。

そういう意味では「毒」を持つのはかなり有効かもしれません。

フグみたいに、
ちゃんとした免許を持っている調理人にかかると、
安全という「毒」よりは、
もう猛獣でも牙や爪で襲うだけで、
死に至るほどの「毒」です。
そうなれば、
安全そうです。

しかし、
あんまり強力な「毒」だと、
誰も近寄るのを恐れるので、
逆効果も大きそうです。
近づくと互いに傷つけてしまうハリネズミの孤独みたいにね。

仲間同士では安全な「毒」なら、
そこで集団の力を発揮することも可能で、
うまく力を合わせれば、
無敵の「強毒組織」ができそうです。

とはいえ、
「組織」「集団」になってしまえば、
その中で権力闘争が起きる可能性もあります。
「組織」「集団」が外部に持つ影響力の強さに比例して、
その戦いは苛烈を極めそうです。

「毒」の按配は難しい。
でも、
「毒」が有効な武器になるのは確かなようです。

「毒まんじゅう」だとわかっていても、
食べちゃう人間も少なくないようですし…。

「毒」を持っていても、
他人が近寄ってくる「蜜」も同時に持つような人間になりたいものですね。

そういう女性はけっこういるような気がするけど、
それは男の馬鹿さとの相乗効果で、
威力を発揮するみたい。

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