産経新聞の神戸支局や大阪の社会部、文化部で記者やデスクを経てデジタルメディア担当専門委員としてwebメディア編集長をつとめました。2015年10月から海外向けSP会社の取締役として第2の社会人生活を始めました。趣味はトロンボーン(和名:伸縮自在真鍮製曲金発声器)や落語鑑賞など。ITパスポートと2級FP技能士資格あり。JAZZと落語とコロッケが好き。 和歌山市出身。大阪・千里在住。
2015-05-29
落語を「きく」か「みる」か
きのう(2015年5月28日)は、
平日・木曜でしたが、
代休でしたので、
大阪・ミナミの「道頓堀角座」へ参りました。
かつては「浪花座」「中座」「朝日座」「弁天座」と並んで、
「道頓堀五座」の名門の流れをくむ劇場で、
現在の建物は座席数126の2013年7月28日に開業した“ミニシアター”という趣きです。
僕は今回、初めて中に入りました。
プログラムのタイトルは「角座日中(ひなか)はなしの会~角座の昼の落語会」で、午後1時の開演です。
当日券が1500円、前売りは1300円というリーズナブルな設定で、
出演は、桂治門▽桂咲之輔▽笑福亭呂竹▽笑福亭由瓶▽笑福亭喬介▽桂壱之輔…ですから、
最年長の由瓶(1971年5月21日生まれ)が44歳で、
最年少の咲之輔(1983年11月18日)が31歳という、
これから中堅になる若手という顔ぶれです。
どの噺家さんが、どのネタを口演したかというのは、
メモを取っていなかったので、
少々心もとないのですが、
先に列挙した登場順に沿うと、
「つる」「桃太郎」「青菜」「試し酒」「犬の目」「寝床」のはず…。
印象に残ったのは「試し酒」で、
これは中入り前に由瓶が演じました。
扇子を一升が入る大杯に見立てて5杯の酒を飲み干す姿は圧巻で、
客席からも大きな拍手が起こりました。
客の入りは6割くらいでしたでしょうか。
空調も丁度よかったのですが、
由瓶の顔は汗だく。
その汗が演出の効果にもなっていたわけです。
そこで、
思ったのは落語というのは、
「みる」ものなのか、
「きく」ものなのか…ということ。
寄席に行く場合、
「落語をききにいく」というのが一般的ですし、
「話芸」といわれますから、
やはり「聴覚」に重きがおかれているのでしょう。
とはいえ、
最近、桂米朝師の口演の速記録をまとめた本のシリーズを読んでいて、
思いますが、
少なくともテレビなどで映像で、
演じる米朝師の姿でをみたことがないと、
面白さは半減する気がしました。
CDは、
それよりは実際の面白さが伝わるでしょうが、
「声」のない部分の間で、
噺家さんがどのような表情・しぐさをしているかの想像がつくつかないでは大違い。
で、
ものすごく不思議なのは、
本来は20分の長さの口演の速記を、
5分くらいで流し読みしても、
頭の中では、
噺家が通常のスピードで演じている声が頭のなかで再生されます。
ここ5、6年は、それ以前よりも、
足繁くナマの高座に通うようになってまして、
その不思議な“現象”が顕著なので、
速記録でも、かなり楽しめるようになってきました。
これは、ものすごく嬉しい。
その喜びに比例して、
ますますナマの寄席に行きたいという気分の中毒度が高まってくるのです。
何がいいたいのかというと…。
落語はナマで「みる」ものだということです。
着物と扇子と囃子といった最低限の演出コストで、
いろんな「映像」を「みる」ことができる落語はやはり、
スゴいエンターテインメントです。
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