2015-05-22

泥棒コスプレの必須アイテム

唐草模様

きのうの話の続きです。


1960~70年代のマンガやアニメに登場する泥棒(どろぼう)といえば、
ほっかむりに唐草模様の風呂敷づつみを背負っているのが定番でした。

それが泥棒のただしい姿。
窃盗犯のアイコンみたいなものでしたから、
僕なんか唐草模様をみると、
泥棒をイメージしてしまいます。

でも目立ちますよね。
犯罪者のコスプレアイテムみたいなもんですから。

どうして泥棒は唐草模様の風呂敷づつみを背負っているのか。
ググってみたら、
「なるほど!」と膝をパンパン打てる説が見つかりました。

 NTTコムウェアのサイトにあるオンラインマガジン「COMZINE」の連載「ニッポン・ロングセラー考」のバックナンバーに「風呂敷」をテーマにした文章があるんです。

それによると、
“木綿の「唐草風呂敷」を最初に作ったメーカーは定かではないが、明治30年から40年にかけて作られるようになり、大正中期に大量生産されるようになった”そうです。

なぜ唐草模様かというと、
風呂敷の模様はもともと江戸時代には植物をモチーフにするものが多くて、
それに縁起の良さが重視されるようになったので、
吉祥紋様のひとつ唐草は、
“四方八方に伸びていくつるが長寿や延命を象徴し、ひいては子孫繁栄につながる”と受け止められて普及し、
どこの家庭にもあるようになったそうです。

そこで、
手ぶらで入った泥棒が、
“タンスの一番下の段に入っている大判の「唐草風呂敷」に盗んだ荷物を入れて運び出していたわけだ。誇張はあるが、「唐草風呂敷」を使う泥棒のイメージは、こうした世相が面白おかしく伝聞された結果かもしれない”とのこと。

説得力がありますよね。
もう、これを定説にしてもいいくらい。

どうして、
「風呂敷」かということも、
書かれていて、
室町時代に、
“将軍・足利義満は京都の室町に大湯殿(おおゆどの)を建て、諸国の大名を蒸気風呂に入れてもてなした。大名たちは脱いだ衣服を取り違えないよう家紋を付けた布で包み、風呂から上がった後はこの布の上で身繕いをしたという”ことが起源となっているようです。

そういえば、
僕が神戸や大阪で司法担当をしていた1980年代後半から、
90年代初めは
裁判所では、
検察官は書面を風呂敷に包んで、
法廷に入っていました。

当時、裁判官が、
転勤で引っ越したときは、
官舎の隣近所への、ご挨拶の品の定番のひとつが風呂敷だとおっしゃっていた記憶がありますから、
今はどうか知りませんが、
司法の場でも重宝されていたようです。

唐草模様の画像は「FLAT DESIGN:手書きのフリー素材、かわいいイラスト&ベクター素材のサイト」からいただきました。

0 件のコメント:

コメントを投稿