最近、いろんな仕事を見るたびに、AI(人工知能)で可能になるか、ということを考えてしまいます。
webサイトのマークアップ、コーディングは元のデザインのデータがしっかりしていれば、これはもう人間がやるよりはAIのほうが正確で速いと思うのですが、いかがですか。
で、“業界”が飛躍しますけど、
スポーツの審判はというと、
球場だけじゃなく選手にもセンサーみたいなものを装着させれば、野球はAIでできるでしょうね。
一方、ラグビーなんかは主審がゲームのディレクションをする要素が強くて、個性が展開に反映されるので、難しい気がします。
相撲もそうですよね…スポーツかどうかという議論はあるだろうけど…。
プロレスなんて、よほどクレバーかクレージーなAIでないと、
全然、面白くなさそうです。
ちなみに、スポーツといえば、昨日(2016年5月31日)、覚せい剤取締法違反に問われた元プロ野球選手の清原和博被告(48歳)が懲役2年6月、執行猶予4年(求刑・懲役2年6月)の判決を言い渡されました。
同じ「審判」でも裁判でのAIはどうなんでしょう。
産経新聞の神戸支局や大阪の社会部、文化部で記者やデスクを経てデジタルメディア担当専門委員としてwebメディア編集長をつとめました。2015年10月から海外向けSP会社の取締役として第2の社会人生活を始めました。趣味はトロンボーン(和名:伸縮自在真鍮製曲金発声器)や落語鑑賞など。ITパスポートと2級FP技能士資格あり。JAZZと落語とコロッケが好き。 和歌山市出身。大阪・千里在住。
2016-06-01
2015-06-23
「観劇三昧」と世界市場
| 戦争で死ねなかったお父さんのために (新潮文庫) |
きょう(2015年6月23日)付の「フジサンケイ ビジネスアイ」によると、
演劇の動画配信サービス「観劇三昧」が会員数を伸ばしているそうです。
提供しているのは大阪市浪速区の「ネクステージ」という会社で、
1カ月980円で約200の舞台を好きなだけパソコンやスマホ、タブレットで見られるということです。
2013年8月にスタートさせて、
当初数人だった利用者は今年4月現在で1981人になったそうです。
収益は動画の再生数に応じて参加する劇団に比例配分。
取り扱う動画は関西の劇団が中心で、
「演劇三昧」のサイトによると、現在63劇団の公演が視聴可能です。
もちろん演劇はナマで観るのが基本でしょうけど、
僕は、この配信サービスはものすごく面白いというか、
今までなかったの?…という思いで関心を持ちました。
「1981人」の利用者が多いか少ないかは別にして、
この配信サービスがプラットホームになって、
ネット向けの演劇も可能だと考えたからです。
たとえば集客が難しい地方の劇団なんかは、
いっそ客席のない舞台で、
ネットに向けてだけ公演してもいいと思いました。
もうね、web上に劇場とか落語の定席とか小屋をつくる感じ。
僕が最も尊敬する演劇人・つかこうへい先生の作品なんて、
時代劇でも登場人物はジャージ姿とか、
ステージの上には机だけとかいうのがありましたけど、
感激しましたもんね。
中味が面白ければ、
どこでも劇場になるわけです。
そういえば、
僕が、つかさんの劇を初めてみたのは中学生のときかな、
確かNHKかなんかの若者向けの番組で、
「戦争で死ねなかったお父さんのために」でした。
ググってみたら、
NHKの「アーカイブス発掘プロジェクト」というサイトによると、
教育テレビの「若い広場」で、
1977年6月に放送されたようです。
スタジオにミニステージを作って、
つかさん演出の芝居(「戦争で死ねなかった…」)をしたそうですから、これだ!
僕は中3か…。
あの舞台もテレビ向けに演出されていたんですね。
僕はあの放送をみて、
演劇っていうのにものすごく興味を持ちましたからね。
ただ、
和歌山の田舎なんで、
当然、つかさんの公演なんかない。
だから、つかさんの本をむさぼるように読みました。
同じ教育テレビで、
「若い広場」の「マイブック」のコーナーで、
つかさんがサリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』を紹介したら、
すぐに買って読みましたもんね。
で、
大学に入ったら、
京都で小劇場の舞台をけっこう観たし、
大阪で、つか劇団の公演があるといえば行きました。
実際に小劇場の裏方をやったこともあります。
つまり、
テレビが僕の演劇へのとっかかりになったんです。
だから、
ネットで舞台を観て興味を持つ若いヒトもいるはずだし、
演じる側からすれば、
ネット向けに舞台を作り上げる、
ネットに特化した劇団というのもありだと思いますが、
いかがですか?
台本があるから、
外国語に訳して字幕をつけやすいし、
リアルタイムでの配信も可能です。
こう書いても、
誰も、
斬新なアイデアだと思わないですよね。
当たり前に誰でもが考えることですもん。
逆に言えば、
的確なマネジメントと、
面白い芝居があればいい、
というシンプルな話。
発信する場所は問いませんもんね。
「無言劇」にすれば、
どこの国・地域でも楽しめてしまうし…。
ものすごくマイナーなタイプの舞台でも、
世界中の“マニア”が観るようになれば、
けっこうな市場になるはず。
最近、こんなことばかり考えている五十すぎのオッさんって、
どう思います?
ちなみに文章の流れに反映できなかったというか、
しなかったんですけど、
裏を明かすと、
「観劇三昧」のことをビジネスアイで読んで、
まず浮かんだのが、
中学時代にテレビで観た「戦争で死ねなかったお父さんのために」なんです。
あの経験がなければ、
今回の記事に興味を持たなかったかも…。
なんだか不思議なもんですね。
2015-05-28
大革命の条件
NHKの大河ドラマ『花神』は、
1977年1月2日から12月25日までの間、
全52回にわたって放映されました。
僕が中学2年から3年にかけてのことで、
たぶん全回を視聴しました。
それまで大河ドラマをみる習慣はなくて、
これが初めて。
その後も熱心に視聴した記憶はないし、
今も観ていない。
そんなこともあって、
「大河」のなかでは僕にとって、
比類なき名作ということになっています。
主人公は靖国神社の参道中央にある像が立っている大村益次郎…元の苗字・通名は村田蔵六です。
どこが魅力的だったのか。
これを時系列も含めて説明していくと長くなるので、
それは省略。
簡単にいうと、
大村益次郎という人物の合理性、
機能美を体現したかのような生き方にとても関心を持ったからです。
この日本近代兵制の創始者の生涯を描いた司馬遼太郎の小説『花神』(新潮文庫/上・中・下)が原作です。
その原作のなかに、
「大革命というものは、まず最初に思想家があらわれて非業の死をとげる。日本では吉田松陰のようなものであろう。ついで戦略家の時代に入る。日本では高杉晋作、西郷隆盛のような存在でこれまた天寿をまっとうしない。三番目に登場するのが、技術者である、この技術というのは科学技術であってもいいし、法制技術、あるいは蔵六が後年担当したような軍事技術であってもいい」
…という一節があります。
僕は2003年4月から半年間、
会社の「国内留学」制度を利用して、
インターネットと報道メディアの将来について、
当時、大阪・吹田の万博公園にあった民間の研究・教育機関「インターメディウム研究所・IMI『大学院』講座」に通いました。
そのときに読み返したのが『花神』で、
引用した部分がとても示唆深く、
印象に残ったのです。
印象に残ったという、
間接的な表現でなく、
もっと端的にいうと、
三番目に登場する「技術」は、
現代では「IT」だと確信に近い推測をしたんです。
IMIに通うかたわらで、
慶応義塾大学が中心になってインターネットに公開していた「SOI」でも勉強していました。
「日本のインターネットの母」と言われる村井純先生の講義は、
ノートをとりながら、ほとんど視聴していました。
ここでインターネットの…
・「努力するけど保証しない」というベストエフォートの考え、
・中心がなくて、どこかで分断されても、つながる仕組み、
・自律・分散・協調の精神
…といったものが「革命」の原動力になると感じました。
当時はまだブログという言葉が一部で出回り初めた頃で、
YouTubeのサービス開始は、その3年後、
twitterやFacebookもありませんでした。
で、
現在…。
「アラブの春」などにも明らかなので、
もう説明は不要ですけど、
「IT」と、さまざまな「革命」は無縁でありえません。
この状況を後戻りさせることは不可能でしょう。
そして僭越ながら、
司馬遼太郎の言葉に付け加えさせていただくならば、
現在は、
革命のプロセスで役割を分担して時系列で登場していた
「思想家」と「戦略家」と「技術者」が、
同時に登場し、
またその役割をひとりで担うこともできる時代となっています。
ただ、現在の日本の教育のなかで、
そのような人物が生まれるか、というと、
否定的な見解を持たざるを得ないのですけれど。
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