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2015-06-01

「ユリイカ」の「桂米朝」特集


久しぶりに「ユリイカ」を買いました。
知らない方も多いでしょうけど、
「ヤリイカ」とか「スルメイカ」とは関係ありません。
お造りにしたら、
醤油にワサビでもショウガでもいけそうですが、
「詩と批評」の月刊誌です。

正直の話、もう休刊とか廃刊になっているのでは、
と思っていまして…。

不謹慎にも、
乾物のほうの「スルメ」が頭に浮かんできてしまいました。

最近、書店の文芸雑誌のコーナーに行くこともほとんどなかったし…。
大学時代とか就職して文化部勤務のときは、
けっこう読んでいたのですけどね。

そんな意識の範疇外になっていた雑誌を手にしたのは、
6月号が「桂米朝」特集だったからです。
「ユリイカ」が「米朝」特集をしていたのを知ったのはネット上で、
たまたま。
もう少しで一生気づかなかったかもしれません。

勤務先の大先輩、先輩も執筆なさっていました。

何よりインタビューがたっぷりあるのがいいです。
桂ざこば師、桂米團治師、月亭可朝師、上岡龍太郎師…。
特に可朝師には「毒舌」とも言ってもいい内容もあって、
テレビなんかではオンエアできないかもという部分も…。

小学校教諭をされているお孫さんが大学の卒業論文を改稿された「米朝一門の師弟愛」という記事には、
内弟子生活のスケジュールのほか、
お弟子さんから見た「米朝」像などがアンケート形式でまとめられて、
普通にはない趣向です。

僕はナマの高座は2回しか見たことがないのですが、
この特集を読むと、
「米朝」という人間がすごく立体感を帯びてくるというか、
もしかして近くで拝見したら、
こんな顔にはどのような皺(しわ)があって、
匂いはこういう感じで…と思えるような内容です。

亡くなって、
さらに生きている。

まさに「名人」のお手本ですね。

米團治師が、
「落語というのは想像の芸ですから、落語会に足を運んでいただいてもいいし、録音を聴いていただいても、本で読んでいただいてもいいのです。どんなスタイルであれ自分の頭のなかに世界が描ける。落語というのは庶民の日常、市井が描かれている作品がほとんどです。ああ、今日も生きてきてよかったな、きょうも平凡やけど、幸せやったなと言いながらいつしか死んでいくという、本当に日常なんだけども平和で幸せな空間のお話なんです。落語の世界の奥深さ、嫌なひとの出てこない、みんなでなんとかしようやという現世肯定のひとの生きざまの世界です。それを想像できる芸なので、どんなかたちでもいいから、なかなかいいものですよ、よかったら落語の世界に首を突っ込んでみてください」
…とおっしゃっています。

米團治師が「庶民」かどうかは別にして、
当たり前だけの説明なんですけど、
落語の魅力を伝える良い言葉ですね。


2015-04-27

希望は細部に宿る

「バスケットボールスピリッツ」という雑誌があります。

vol.1が2013年12月16日、
「2」が 2014年3月29日、
「3」が同年7月17日、
「4」が同年11月26日、
最新号の「5」が今年5月1日の発行で、
次号の発売予定が6月下旬…というんですから、
不定期刊なんでしょうね。

タイトルで説明は不必要だと、
思いますが、
バスケットボールの専門誌です。

興味のない方には、
国内に2つある男子の2リーグの統一問題から、
海外で活躍する日本人選手の話題まで、
幅広く取り上げていると前置きして、
詳細を説明しようとすると、
そのまま別のページに行かれてしまいそうなんで、
そんなことはしません。
したいけれど…。

で、クイズです。

同誌の最新号(vol.5)の中の1ページを写真に撮って、
掲出してみました。


違和感を覚えませんか?

覚えませんか…。
印刷、出版関係の方なら、
もうすでに、
「けしからん!!!!!」と頭に湯気状態の方もおいでかも…。

でも、それはバスケに興味のない印刷・出版関係の方でしょうね。

ふふふふふっ(笑いです)。

写真のページは、
国内に2つある男子リーグ、bjリーグとNBLそれぞれの、
レギュラーシーズン終了後のリーグ覇者を決める決戦のスケジュールです。

つまり「PLAY OFF」の記事なんですが、
上段bjリーグはカタカナで「プレイオフ」、
下段NBLは「プレーオフ」になっていますよね。

ミスでしょうか。

いえ違います。

それぞれのリーグのカタカナ表記が違うのを厳密に反映しているんです。

ちなみに新聞は、
どちらのリーグも「プレーオフ」と表記します。

でも、
1枚のページにこんな厳密なこだわりをするのは、
僕個人として嫌いではありません。

バスケは野球、サッカーに比べると、
プロとしては発展途上のスポーツですけど、
こんなこだわりのある雑誌の発行元(株式会社アートグラフィック新潟)が、
「新潟県北蒲原郡聖籠町」っていう、
どんなところか僕には想像もできない町にあるのは、
将来に希望を感じますね。

まだ3ポイントシュートがない時代から、
バスケをやっていた人間としては、
しみじみします。